秋鵠空(さとあき) 秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき) 喚く時恣意的にあれ 叩け吐け 爛れ吾に来て意識解く眼を
秋鵠空(さとあき) 聴くカノン 愛のメアファ溜まれ捕れ まだ逢ふための慰安の楽戯
秋鵠空(さとあき) 睦む舌蜜みたい好きみな潤う 波キス痛み罪足し睦む
秋鵠空(さとあき) 蛾の焦がる 彼の焰の蛾 夜一夜と 火よ蛾の緒の火 逃る加護の蛾
秋鵠空(さとあき) 黒し雲 死期の血の騎士屍撥ね 墓屍鬼の地の騎士黙示録
秋鵠空(さとあき) 屍気の塚黒蜥蜴飼ふ髑髏虚 愚問ふ翳かと六月の騎士
秋鵠空(さとあき) 春日野の野火急かすかな陽は西に 灰流す風火の野の幽か
秋鵠空(さとあき) 春日野の名は然ありて来つる春 月照り明し花野の幽か
秋鵠空(さとあき) 