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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
春晴れぬ地 意志落ちていく祖国斯く 姑息射て血を思惟血塗れ春は
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
喚く時恣意的にあれ 叩け吐け 爛れ吾に来て意識解く眼を
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
聴くカノン 愛のメアファ溜まれ捕れ まだ逢ふための慰安の楽戯
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
睦む舌蜜みたい好きみな潤う 波キス痛み罪足し睦む
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
蛾の焦がる 彼の焰の蛾 夜一夜と 火よ蛾の緒の火 逃る加護の蛾
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
黒し雲 死期の血の騎士屍撥ね 墓屍鬼の地の騎士黙示録
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
屍気の塚黒蜥蜴飼ふ髑髏虚 愚問ふ翳かと六月の騎士
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
春日野の野火急かすかな陽は西に 灰流す風火の野の幽か
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
春日野の名は然ありて来つる春 月照り明し花野の幽か
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秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき)
花の名は問の絶えなば 花野辺の 汝は花枝の人花の汝は
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