紺野水辺 紺野水辺
紺野水辺
紺野水辺 たぶんもう会えないけれど「またね」って手を振るときに吹いていた風
紺野水辺 必要に迫られてするおしゃべりの先に思わぬ道がはじまる
紺野水辺 空を見ることができない日のために花の名前を一つ教える
紺野水辺 光る実を啄ばむように嬉々として新しき字を学ぶ子どもら
紺野水辺 春だから旅に出ようと決めたのに春だからここから動けない
紺野水辺 花びらはサービスですと春風がビニール傘を揺らして通る
紺野水辺 シャツというシャツを揺らした春風の帰巣時刻を告げる予報士
紺野水辺 ラジオから中島みゆき流れ来て理髪店主の鋏滑らか
紺野水辺 