
花農家


わが家では なぜか初夏には ロゼワイン よーく冷やして 明るいうちから

感情と行為が一致する快感知ってる人間浮き世の性

続かない 天気のようにコロコロと 心も変われば 自然に任せ

もぎたての きゅうりに味噌つけかじるなら ビールにするかそれとも冷やか

雨上がり 水溜まりそっと覗きこむ こちらを見ている 私が映った

月もなく どんよりとした空見上げ 何か足りない ような気がして

満たされぬ 心と身体 もてあまし 傘もささずに 梅雨空の下

盛り過ぎ 花は散れども 種子残し 土に還れば いずれ芽吹くか
