鈴木ベルキ 鈴木ベルキ
鈴木ベルキ
鈴木ベルキ 「申し訳ございません」をさっきまで言ってた部屋を西日で洗う
鈴木ベルキ 後ろ反りして見る空はまだぼくに少し未来が残ってみえた
鈴木ベルキ ファミレスに大人2と書く空白はまわりが埋まっているから白い
鈴木ベルキ この人はずっと峠にいるんだな茶屋の女将が差し出す煎茶
鈴木ベルキ 何をしてあげられただろう自転車のカゴの絵本に雨染みていて
鈴木ベルキ やさしいと言われたあとの怖さ 湯は湧出口からすべてあふれる
鈴木ベルキ はこべらにあたたかき雨しみてゆく歩道を踏めり傘をひらきて
鈴木ベルキ あっちむいてほいを無限にせがまれて風呂の波まで暮れゆく夕べ
鈴木ベルキ 