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風
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とり立てて詩にするような事はなくただ過ぎてゆく夏の一日
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風
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もう夏を終えた蝉ベランダ転がりて太陽の歌聴き続けている
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風
風
自惚れを少しだけ足し飲み干せば仄かに酔えて今日は眠れる
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風
風
カラダごと茹であげられそうな電話掛け最後の一言だけ覚えてる
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風
風
夏風を少し優しく変えてゆく風鈴の音が遠く響いて
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風
風
うだる夏グラスの氷一息に煽れば空は目に飛び込んで
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風
風
りんりんと風鈴揺れて一筋の風は優しく頬を撫でてく
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風
風
じんじんと響く木陰の蝉の声吹き抜ける風の行き先は何処
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風
風
炙られて干物のように乾いたら海の香りを思い出そうか
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風
風
クーラーの囲いの中で一日を過ごした今日は生きたというか
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