Tokari

Tokari

シワを寄せふくれっ面で向き合って堪えられない君の勝ちだね

0
Tokari

藍色が溶けて滲んだ梅雨の日に淡い期待を胸に抱いて

0
Tokari

ごみ捨て場こうもり傘がなびいてる優しい視線うなずいて去る

0
Tokari

紐解いた虚空流れる自由律伝える君がいてくれたなら

1
Tokari

宛名ない手紙を折ってヒコウキに夜空を引いた一筋の線

0
Tokari

組み解く両の腕から溢れ出る、哀惜の日々綻ぶ笑顔

0
Tokari

あぜ道を麦畑に沿い歩いてく追い越した風、麦を撫でてく

0
Tokari

汐騒の届く範囲に君と僕素足で駆ける初夏の気配

0
Tokari

心地よくバスに揺られて眠り込むいつ覚めるのか知る者はなし

0
Tokari

海風が鼻腔に届く一瞬間はためく髪に目を奪われた

2