イヤホンの線を絡めて解くたびに誰かの声が少し遠のく
題『線』 にて
片付けたはずのノートの端っこに書きかけのまま今日が止まってる
題『自由詠』 にて
探しもの リストに書いて 折りたたむ きみの名前は 書かなかった
題『探』 にて
朝の卓パンを半分残したままぼくはまだ今日に追いつけていない
題『パン』 にて
最高気温 更新したと画面言うきみの部屋だけ季節がちがう
題『高』 にて
地図アプリ 旅と打ちかけ消したまま天井だけが 朝になってた
題『旅』 にて
名簿から外れたページが引き出しの中で自分の名前を読んでいる
題『名』 にて
青い光の三十秒に入りきれない私が残る交差点
題『青』 にて
箱という形をしてる孤独があの棚の上で埃をかぶる
題『箱』 にて
居場所とは何かと問えばスマホだけ静かに光る午前三時に
題『所』 にて
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