手のしわが生きた証と見せながら これでも昔は美人と笑う
題『手』 にて
働けば働くほどに年金の振込額が減らされていく
題『自由詠』 にて
これでもかこれでもかと君は何故に戦うのだろ見えないものと
題『でも』 にて
平穏な 世界であれと 願う夜 思いはみんな 同じと信じて
題『世』 にて
砂浜に 埋めたはずの 思い出を ここにあるよと 月が照らして
題『ここ』 にて
死んだなら どれだけの人が泣くのだろ どれだけの雲が流れるのだろ
題『死』 にて
満月に 悲しき嘆き 慟哭に 重なり響く 犬の遠吠え
題『動物を読み込んで』 にて
人生に 迷ったときは 羅針盤 示しておくれ 暖める場所
題『温・暖』 にて