「変じゃない?」鏡よ鏡と尋ねられ 心配ご無用君は美し
題『鏡』 にて
忙しなく淹れたはいいが放っぽられ ヘソをまげてる湯底の茶柱
題『自由詠』 にて
朝起きて仕事に行って夜帰る また朝起きて仕事に行って
題『朝』 にて
ドーナツの穴に地球を閉じ込めて 遊ぶ我が子に嫉妬しちゃうぜ
題『地』 にて
常日頃ぶら下げているネクタイは 選び抜かれた僕への愛さ
題『選』 にて
朝顔の鉢から覗くひらがなの 名前の付いたかわいい双葉
題『顔』 にて
どか雪のどっと降っては去り行く感じ 貴方みたいで心苦しい
題『自由詠』 にて
電線に集い暖取る夫婦鳥 横目にかっこむ冷凍食品
題『集』 にて
とぼとぼと心引き摺り行く道を 覆い隠して降る白雪や
題『行』 にて
上向いて歩けぬときは下向いて 花に涙の水やりて行く
題『上』 にて
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