七月の空 高く舞う燕の子 うまく飛べたね 見送りて夕
題『七』 にて
狗尾草(エノコログサ)とは、ネコジャラシの別名です(^^)
題『春』 にて
春草の息衝(いきづ)いた その地に芽吹く 狗尾草や 夏はもうそこ
題『春』 にて
転(うた)た寝をしかけた刹那 あの人の顔が浮かびて 夢現(ゆめうつつ)の間
題『転』 にて
ベランダの朝 見守りし残月は 空梅雨の夜を 一晩明かし
題『明』 にて
本心を 作り笑顔の仮面にて覆い 平気な振りで繕い
題『嘘(テーマ詠)』 にて
いたずらを謝る如く 土砂降りは止みて 公道には虹の橋
題『橋』 にて
熱(ほて)りぬ手 水道水の心地よき 長く手洗いしたくなる哉(かな)
題『手』 にて
梔子(クチナシ)の香を乗せ 夏の香を乗せて 君の頬と髪を撫でる風
題『自由詠』 にて
子の願い託されし てるてる坊主 ご利益か ほぼ降らぬ五月雨(さみだれ)
題『自由詠』 にて
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