湯上がりに 姉と語らい 飲むビール 初夏の休日の 温泉宿
題『飲』 にて
旅の帰途 車を停めて 郊外の 満天の星 蛙(かわず)鳴く声
題『星』 にて
風薫る 友に誘われ 訪問の道中に 開花のハナミズキ
題『自由詠』 にて
バスを降り ふわりと風の運び来る 深く甘い香 ハゴロモジャスミン
題『自由詠』 にて
雨後の朝 小さき多肉の葉は伸び 月下美人の目覚むる皐月
題『自由詠』 にて
連休と共に つつじの満開も 終わりつつある 惜春(せきしゅん)の雨
題『終』 にて
日の本の未来を担う子ども達を寿(ことほ)ぎ 風を泳ぐ鯉のぼり
題『子ども』 にて
五月晴れ 緑風を浴び さえずりし声 欹(そばだ)てる 朝のベランダ
題『みどり・緑』 にて
星月夜の見せる魔法か 亡き祖母に会う ひと晩の夢見の余韻
題『法』 にて
薄紅の花びらは散り 葉桜の森と化す街に吹く緑風
題『色を読み込んで』 にて
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