
2023-06-23


風鈴は自らの音に酔いしれて風もないのに揺れてるようだ

ごちゃごちゃと纏まり付かぬ胸の内 ごみ箱だった十九の頃は

「好きです」とたった一言言えなくて悶々過ごした青春の日々

娘出て 結婚以来の 二人暮らし 不思議と慣れる 新鮮さかな

ペットボトル 捨てるときには キャップは回収 今日も やったよ ボランティア

水たまり 映る空雲 つかんだら 落ちていくよな 空飛ぶような

Appreciateいつも言ってる友の脳 覗いてみたい映る世界を

自慢する水着の跡と恋の痕夢見る歌人秋を悲しむ
