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柔らかき春風に乗りどこからか吹かれて落ちる桜の花びら
淋しさと夕暮れの風リンクしてヒロインみたいに泣きたくなりぬ
窓の外気付けば花の咲き満ちて卯月の風に可憐に揺るる
手放した 執着ひとつ 風にのり 朱色の夢想花 見届けるよう
好きだから結婚して今は違くて風は私の服だけ乾かす
吹く風が運べなかったものたちで満ちていく海 鈍(にび)色を知る
街角のタンポポぎゅっと背伸びして風をつかんで空舞い上がる
ここだけはいつも疾風吹き抜けて ナウシカの谷に住む心地して
強風が吹いているのを眺めてる まどろむ部屋の春のうたた寝
風変り君の性格結婚式でシンガーのあと追いかけた
ただ風があったから抱き合っていたのだ てんとう虫は夏の方角へ
菜の花をゆうらり揺らす風くらい離れて立って見る 子の傍に
風流を文字に起こして季を探る熾した気には詩心萌え
たんぽぽが風に揺れてる川沿いを 早朝に走る清涼感
風さんはうっかり運ぶあいつらのロクでもなくもない人生を
風に乗り母校のチャイムや放送が今も聞こえているか古巣には
遅咲きの 風吹く湖畔 彩りて 芽吹く季節と 桜葉なりて
颯爽と道を駆ける春疾風 花びらが舞う 季節は進む
花散らし吹きくる風は正面にまともに受けて進みゆくべし
風光る海原を行く帆かけ船、希望を乗せて何処へか向かう
帆にうける風に任せる行く先は抗いようもないこの身なら
あの頃は 素肌で感じた 春の風 花粉と黄砂で 今は荒れ果て
風呂へ行く五メートルさえも遠い夜きっと私は過去を引きずる
戦後八十年戦争の記憶風化させず語り継いでいく
新緑の 風に揺らるる 鯉のぼり 天に願いし 子の健やかを
もう直に青田風吹く田舎道ほおをくすぐる猫の毛のよう
風がまた連れてきたっていうんだよ、きみがしにたくなるよな季節を
北へと 追い風の速度においついて「取り返した」とガッツポーズを
思いきり踏み込むペダル僕は今しまなみ海道渡る風です
順風満帆な人生などなく 挫けてもまた 立ち歩み行く
新緑の 露天風呂 腑と葉が揺らぎ 枝の間素速く 駆けをる栗鼠(リス)
早い陽畑仕事で良い気持ち風は輝き空の心で
風船の割れる瞬間に世界の裏側が見えた気がした午後
重たげに風に揺らぐは八重桜眺めて美し 桜茶美味し
タブを引き 匂ひ弾(はじ)けり サイダーのパイン風味には 沖縄の香
薫風の大空泳ぐ鯉になり しがらみ離れ自由に生きたし
暖かな 春の陽だまり そよぐ風 肩を並べて 昼寝する猫
風船に付けた手紙は春風に乗って見知らぬ国へと向かう
風が好き 夕暮れが好き あの人が 残した言葉 空に探して
逆風に背中を向けて追い風と私は辞めぬ政権の主
あの頃の 風景は何処に在るのだろ 今は見えない二人がいた場所
家中の窓開け放ち風通す うらうらと猫は体を伸ばす
ベランダの朝 風は止み さえずりの聞こゆ青空 穏やかな春
風邪の味何を食べても同じ味、誰かの嘘を噛んでいるような
空の下 友と語るは 温泉で 風に吹かれて 湯に足伸ばし
春風に揺るる菜の花ふと君を思ひ出したる午後四時の帰路
銀婚式ここまで惰性と笑い合うふたりの背中を春風が押す
柔らかき春風に乗りどこからか吹かれて落ちる桜の花びら
淋しさと夕暮れの風リンクしてヒロインみたいに泣きたくなりぬ
窓の外気付けば花の咲き満ちて卯月の風に可憐に揺るる
手放した 執着ひとつ 風にのり 朱色の夢想花 見届けるよう
好きだから結婚して今は違くて風は私の服だけ乾かす
吹く風が運べなかったものたちで満ちていく海 鈍(にび)色を知る
街角のタンポポぎゅっと背伸びして風をつかんで空舞い上がる
ここだけはいつも疾風吹き抜けて
ナウシカの谷に住む心地して
強風が吹いているのを眺めてる まどろむ部屋の春のうたた寝
風変り君の性格結婚式でシンガーのあと追いかけた
ただ風があったから抱き合っていたのだ
てんとう虫は夏の方角へ
菜の花をゆうらり揺らす風くらい離れて立って見る 子の傍に
風流を文字に起こして季を探る熾した気には詩心萌え
たんぽぽが風に揺れてる川沿いを 早朝に走る清涼感
風さんはうっかり運ぶあいつらのロクでもなくもない人生を
風に乗り母校のチャイムや放送が今も聞こえているか古巣には
遅咲きの 風吹く湖畔 彩りて 芽吹く季節と 桜葉なりて
颯爽と道を駆ける春疾風
花びらが舞う 季節は進む
花散らし吹きくる風は正面にまともに受けて進みゆくべし
風光る海原を行く帆かけ船、希望を乗せて何処へか向かう
帆にうける風に任せる行く先は抗いようもないこの身なら
あの頃は 素肌で感じた 春の風 花粉と黄砂で 今は荒れ果て
風呂へ行く五メートルさえも遠い夜きっと私は過去を引きずる
戦後八十年戦争の記憶風化させず語り継いでいく
新緑の 風に揺らるる 鯉のぼり 天に願いし 子の健やかを
もう直に青田風吹く田舎道ほおをくすぐる猫の毛のよう
風がまた連れてきたっていうんだよ、きみがしにたくなるよな季節を
北へと 追い風の速度においついて「取り返した」とガッツポーズを
思いきり踏み込むペダル僕は今しまなみ海道渡る風です
順風満帆な人生などなく
挫けてもまた 立ち歩み行く
新緑の 露天風呂 腑と葉が揺らぎ 枝の間素速く 駆けをる栗鼠(リス)
早い陽畑仕事で良い気持ち風は輝き空の心で
風船の割れる瞬間に世界の裏側が見えた気がした午後
重たげに風に揺らぐは八重桜眺めて美し
桜茶美味し
タブを引き 匂ひ弾(はじ)けり サイダーのパイン風味には 沖縄の香
薫風の大空泳ぐ鯉になり
しがらみ離れ自由に生きたし
暖かな 春の陽だまり そよぐ風 肩を並べて 昼寝する猫
風船に付けた手紙は春風に乗って見知らぬ国へと向かう
風が好き 夕暮れが好き あの人が 残した言葉 空に探して
逆風に背中を向けて追い風と私は辞めぬ政権の主
あの頃の 風景は何処に在るのだろ 今は見えない二人がいた場所
家中の窓開け放ち風通す うらうらと猫は体を伸ばす
ベランダの朝 風は止み さえずりの聞こゆ青空 穏やかな春
風邪の味何を食べても同じ味、誰かの嘘を噛んでいるような
空の下 友と語るは 温泉で
風に吹かれて 湯に足伸ばし
春風に揺るる菜の花ふと君を思ひ出したる午後四時の帰路
銀婚式ここまで惰性と笑い合うふたりの背中を春風が押す