
2023-06-27


ふんだんに春のフリルをあしらった服であなたに主張する愛

ばあちゃんの手がこんなにも美しい美しいとようやく知る帰省

にほんごが永遠に紡がれるほどあなたはいくつものあなただった

にゃんころり それは午睡のまんなかのゆるみが息を始めたような

色々、と君が事情を誤魔化せば幾万の色にて壁が立つ

生理痛心配されていてセフレなどと呼ぶべき相手ではない

まろやかにほどけて眠る君のそば午後はいつまででも午後であれ

たまに会いたくなる人がいる ずっとこのままたまに会いたくなりたい
