
2023-08-17


病み上がり 孫と射的に 興ずると 時間経つのを 忘れる我か

我が息子 雄々しき姿 感謝する 熱く燃ゆるか 我も負けずと

補聴器の 聞こえることの 嬉しさよ つい会話へと 入る我がいる

乱れ飛び 火に向かい行く酔いどれの 死んだも気付かぬ夏の虫らは

愛してます、死ぬまでと抱きしめられたとき 溢れ出る、もう 死んでもいいわ

夏の嵐 かぜにまぎれて去るひとかげを追っていまだ正体もなく

白と黒眩しい光深い闇私はいつも灰色(グレー)でいたい

青空に黄金の波つぎつぎと寄せて染めゆく黄昏色に
