
2023-09-20


たまゆらの古人を騙り大和路の時空に触れて不知を恥じ入る

まどろめば浮かんで消えて一行詩夢路に残す儚き詩人

レンコンとちくわの穴が閉じる時、世界もまたその真理を閉じる

足音を足跡にして野仏の誰を祀るや野花一輪

妖精に生卵かけストライキ やはりたまごはゆで卵だろ

人は行く 踏みにじられた 尊厳を 取り戻すため 唇、噛んで 157

野の花よ 知られず咲いて 散る花よ 斯くありたいと あなたに想う 156

短歌詠む 人はそれぞれ 違えども この瞬間を 同じく生きて 155
