
2023-09


恋しがるひと世ふた夜のおの子等の乳房は母と甘えて悶え

おはようとだみ声鳴いて朝カラス秋をつつけば目じりに飛び火

落つる色恋の期の間に頬染めて朱い音とどけ北風に乗れ

県境を青でなぞって海岸を生み出してから塗る長野県

なんか違うそんな事を思いつつ今日も眠りにつく日常か

鯉よりか ゴキブリよりかは ましやも 午前3時に 空を見つめて

お願いだ そんな優しい 目で僕を 見ないでおくれ 別れの時に 161

ふと思う 愛したことが 有るのかと 家族も友も あの人さえも 160
