
2023-09


夏空で無双していた自分らを僕と君とに分かつ冬天

「またね」から「久しぶり」まで君んちの食品ロスが増えたらいいな

宵明けの つめたい空気を呑み込んで 熱の抜けない街まで走る快速

入道雲 空一面に張り出すも 秋に押されて 勢いもなく

大地震屋根のシートはほぼへたり雨露しのぐ力消え失せ

独裁者批判したとて所詮歌変わることなくますます憎し

なにもない おかねも、あたまも、みためさえ ゆいいつもってた、わたしをわたす

ギュギュギュッと力一杯握ってる手のひら開いてソレ手放して
