・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
息白く両耳と鼻真っ赤にし帰り来る君湯を沸かし待つ
レジ横の肉まんたちが呼んでいるおにぎりだけでは足りないでしょ?と
触ってはいけない傷のかさぶたをいじる心はうらはらな冬夜
冬の日の西日がとても眩しくて見慣れた顔が影に溶け込む
さみしくないのと問われて思いだす思い出せずに白い梅咲く
何気ない 君からの言葉で 温まる 非売品の 言葉のカイロ
冬の陽が部屋いっぱいに注がれて床を飛び交う鳥影たちよ
胸のなか飼ってる熊が起きるまで冬の寒さを覚えていよう
霜柱残らず踏みつけて今日の殺意を使い果たしてしまえ
春待ちの 桜の傍で 肉まんを 食べてる二人 猫が見ていた
寒き日も続かず今日は冬うらら春は目の前恋せよ生きよ
この時期の 通勤電車 冬と春 隣り合わせで スマホを見てる
真冬日にこたつでふたり分け合って雪見だいふく食べる幸せ
散歩する春の日差しの濃い中を 吾の影にだけまだ冬居たり
恋猫が春を夢見る陽だまりの待ちくたびれてあくびをひとつ
筋煮込み覆う脂肪の薄氷を割るとゼラチン泥濘んでいる
解けぬよう日陰に積んだ朝の雪放課後の子の熱にも解けず
赤ちゃんてあったかいんだ雪の日生まれた君が教えてくれた
冬の朝早起きしては布団被りスマホ弄るも気が付きゃ二度寝
寒くなれば教室は編み物ブームマフラー手袋見せ合いて
悴む手 薄日に埃 照らされて 布団もどこか 頬赤らめる
公園に溶け残ってる胴体にさみしくないよと確かに触れる
丸まって夢見る猫の炬燵守り凍てつく夜は眠るに限る
冬の日が待ち遠しいねと言ったきみが残したマフラー まだ使えない
車椅子小春日和の中にいて一つ笑って写真を撮ろう
公平に一本ずつに雪を置き 冬まだいると主張する山
冬戯れに恋を葬るねんごろにここに眠ると五寸釘打つ
一時間歩いていたら冬晴れになった昨日は虹を撮ったし
今冬も炬燵を出せず桜待つ うちのワンコはもう三歳です
ふり仰ぐゆきぞら暗くのう厚なひみつの匂いにげだすきみは
地震来た時刻は毎日訪れて 冬の辛さもまた巡り来る
雪のありだるまやかまくら出きるのに ただ見るだけで夕焼けが来る
冬が好き言いきる頃には春が来て 季節外れの笑顔の孤独
半額で買ったマフラーしないまま 冬は小さく姿を変えぬ
手袋をしたまま握手親しくて昨日載ったとコピーを渡す
山の上ホテル明日から休業の寂しさ寒の雨が寒月
一年の労苦を忘れ年忘れ課長呑兵衛もう主役だな
青首の鍋をにぎわす団欒の主役になれずも名脇役
麦の芽の耐えて誇らし寒育ちボチボチでんな~目立ちもせず
早春に名残の雪のわがままが佐保姫様の席を温めおり
山眠る古里父も母ももう天国ヘまた手紙を書くね
炬燵猫ひねもす寒の守りをして薄目を空けてニカッと笑ったよ
暖冬の間の寒気身に沁みる昨日と今日は真冬と春だ
春隣り寒の在庫一掃閉店とたたき売りすりゃ名残雪降る
片恋の寂しき冬の窓ガラス紅をひけども見事な虚像
いいスタートを切る味噌汁で目覚しに勝ち朝刊を待つ余裕あり
再会したいので絵手紙を描けば冬ぬくしになったいい返歌来て
しんしんと冷え込んでゆく冬の夜に既読待つ飲み過ぎ注意せよ
年越し詣で会社を辞めて就活に焦っても暇古希の師走よ
クリスマスイブ不倫だと逢えなくてもう過去形にする既読待つ
息白く両耳と鼻真っ赤にし帰り来る君湯を沸かし待つ
レジ横の肉まんたちが呼んでいるおにぎりだけでは足りないでしょ?と
触ってはいけない傷のかさぶたをいじる心はうらはらな冬夜
冬の日の西日がとても眩しくて見慣れた顔が影に溶け込む
さみしくないのと問われて思いだす思い出せずに白い梅咲く
何気ない 君からの言葉で 温まる 非売品の 言葉のカイロ
冬の陽が部屋いっぱいに注がれて床を飛び交う鳥影たちよ
胸のなか飼ってる熊が起きるまで冬の寒さを覚えていよう
霜柱残らず踏みつけて今日の殺意を使い果たしてしまえ
春待ちの 桜の傍で 肉まんを 食べてる二人 猫が見ていた
寒き日も続かず今日は冬うらら春は目の前恋せよ生きよ
この時期の 通勤電車 冬と春 隣り合わせで スマホを見てる
真冬日にこたつでふたり分け合って雪見だいふく食べる幸せ
散歩する春の日差しの濃い中を 吾の影にだけまだ冬居たり
恋猫が春を夢見る陽だまりの待ちくたびれてあくびをひとつ
筋煮込み覆う脂肪の薄氷を割るとゼラチン泥濘んでいる
解けぬよう日陰に積んだ朝の雪放課後の子の熱にも解けず
赤ちゃんてあったかいんだ雪の日生まれた君が教えてくれた
冬の朝早起きしては布団被りスマホ弄るも気が付きゃ二度寝
寒くなれば教室は編み物ブームマフラー手袋見せ合いて
悴む手 薄日に埃 照らされて
布団もどこか 頬赤らめる
公園に溶け残ってる胴体にさみしくないよと確かに触れる
丸まって夢見る猫の炬燵守り凍てつく夜は眠るに限る
冬の日が待ち遠しいねと言ったきみが残したマフラー まだ使えない
車椅子小春日和の中にいて一つ笑って写真を撮ろう
公平に一本ずつに雪を置き 冬まだいると主張する山
冬戯れに恋を葬るねんごろにここに眠ると五寸釘打つ
一時間歩いていたら冬晴れになった昨日は虹を撮ったし
今冬も炬燵を出せず桜待つ うちのワンコはもう三歳です
ふり仰ぐゆきぞら暗くのう厚なひみつの匂いにげだすきみは
地震来た時刻は毎日訪れて 冬の辛さもまた巡り来る
雪のありだるまやかまくら出きるのに ただ見るだけで夕焼けが来る
冬が好き言いきる頃には春が来て 季節外れの笑顔の孤独
半額で買ったマフラーしないまま 冬は小さく姿を変えぬ
手袋をしたまま握手親しくて昨日載ったとコピーを渡す
山の上ホテル明日から休業の寂しさ寒の雨が寒月
一年の労苦を忘れ年忘れ課長呑兵衛もう主役だな
青首の鍋をにぎわす団欒の主役になれずも名脇役
麦の芽の耐えて誇らし寒育ちボチボチでんな~目立ちもせず
早春に名残の雪のわがままが佐保姫様の席を温めおり
山眠る古里父も母ももう天国ヘまた手紙を書くね
炬燵猫ひねもす寒の守りをして薄目を空けてニカッと笑ったよ
暖冬の間の寒気身に沁みる昨日と今日は真冬と春だ
春隣り寒の在庫一掃閉店とたたき売りすりゃ名残雪降る
片恋の寂しき冬の窓ガラス紅をひけども見事な虚像
いいスタートを切る味噌汁で目覚しに勝ち朝刊を待つ余裕あり
再会したいので絵手紙を描けば冬ぬくしになったいい返歌来て
しんしんと冷え込んでゆく冬の夜に既読待つ飲み過ぎ注意せよ
年越し詣で会社を辞めて就活に焦っても暇古希の師走よ
クリスマスイブ不倫だと逢えなくてもう過去形にする既読待つ