・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
魚の目を これから伸びると いいながら 合わない靴で 走るきみよ
痛点がないと言われる生き物も心はそっと傷つくだろう
痛恨を引きずる秋の海夏の火傷の恋のかさぶた
消毒の冷たさありて息を呑む 痛み待つ腕 こわばる刹那
体よりこころの方がより痛み感じる抜けないとげが刺さるかのよう
痛みにはいつか慣れると云うけれど 求めぬのなら怒れよ友よ
包丁で切った指先止血して痛み堪えて独り鍋煮る
肉体の痛みはやがて薄れるも心の痛みは当時のままに
叩かれてゴム弾かれて笑わせるために痛みをこらえるドリフ
虐めた子の傷み知るか同窓会でガン無視する虐めた奴
傷ついた心の鎮痛剤として食べるハーゲンダッツのバニラ
不覚にも転びて消えぬ痛みあり 孫のよしよし限りなく嬉し
痛いほど冷たい雪を掬(すく)っては 赤い手のひら眺める童女
海の彼方戦禍にあえぐ異国の地 痛い痛いと声が聞こえる
つらいのか 痛いのかさえ 分からずに 溢れる涙 不合格の夜
上司の手の白い包帯痛々し いつもより少しやさしく接す
加速する胸の痛みが次々に現れ消えて記憶はるかに
痛みなき傷跡なぞれば今さらに 心が疼く遠い夏の日
傷つけて傷つけられた夏の日の痛みは沁みる幾年過ぎても
傷ついた胸の痛みに堪えかねて大声出せば夕霧ゆれる
花も木も切られて耐えているようで 痛いと叫ぶ声なき声で
『痛いの』を飛ばした母の優しい手 何度も何度もさすりながら
痛いのも涙も消えるおまじない さする母の手魔法の言葉
みな違う痛みを抱え生きている幸せそうな顔をしながら
魚の目を これから伸びると いいながら
合わない靴で 走るきみよ
痛点がないと言われる生き物も心はそっと傷つくだろう
痛恨を引きずる秋の海夏の火傷の恋のかさぶた
消毒の冷たさありて息を呑む
痛み待つ腕 こわばる刹那
体よりこころの方がより痛み感じる抜けないとげが刺さるかのよう
痛みにはいつか慣れると云うけれど 求めぬのなら怒れよ友よ
包丁で切った指先止血して痛み堪えて独り鍋煮る
肉体の痛みはやがて薄れるも心の痛みは当時のままに
叩かれてゴム弾かれて笑わせるために痛みをこらえるドリフ
虐めた子の傷み知るか同窓会でガン無視する虐めた奴
傷ついた心の鎮痛剤として食べるハーゲンダッツのバニラ
不覚にも転びて消えぬ痛みあり
孫のよしよし限りなく嬉し
痛いほど冷たい雪を掬(すく)っては 赤い手のひら眺める童女
海の彼方戦禍にあえぐ異国の地
痛い痛いと声が聞こえる
つらいのか 痛いのかさえ 分からずに 溢れる涙 不合格の夜
上司の手の白い包帯痛々し いつもより少しやさしく接す
加速する胸の痛みが次々に現れ消えて記憶はるかに
痛みなき傷跡なぞれば今さらに
心が疼く遠い夏の日
傷つけて傷つけられた夏の日の痛みは沁みる幾年過ぎても
傷ついた胸の痛みに堪えかねて大声出せば夕霧ゆれる
花も木も切られて耐えているようで 痛いと叫ぶ声なき声で
『痛いの』を飛ばした母の優しい手 何度も何度もさすりながら
痛いのも涙も消えるおまじない さする母の手魔法の言葉
みな違う痛みを抱え生きている幸せそうな顔をしながら