・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
会ったことない友達の友達の悪口を聞くわたしゴミ箱
思考、感情、「私」らしさを詰め込んで でも全部消してただ箱になる
バレンタインあげた箱まだ使う君 嬉しさそっと胸に広がる
箱庭の森に秘密がある様にとらやの羊羹書棚に隠す
筆箱に授業中の秘密基地空想だらけの少年時代
玉手箱 希望を入れて 将来へ 取っておきたい 憂鬱な日々
名も知らず 用途も知らず 校庭の隅にあった 白い百葉箱
菓子箱を折りて作りし虫籠にこおろぎ鳴きし遠い秋の日
月の夜に文箱(ふばこ)の褪せた恋文の 淋し淋しと泣く声がする
摘む時はかない夢を箱に入れ 望む心の言葉を探す
あの人の喜ぶ姿想像し 選んだプレゼント箱に詰める
箱の中箱を重ねて折り紙の作り方もう忘れてしまった
残りもの 弁当箱に詰められて思わず絶句 えっカレーライス
「絶対に開けないでくれ」受け取った箱をすぐさま開ける人生
箱入り娘 今日も家事掃除することなく
パンドラの箱は誰にも在るんだよ触れてはいけない心の奥に
夏は涼しく 冬は暖かい箱 ネコの別荘なるダンボール
紙切れに 本音を認(したた)めては入れ 覗かれぬよう からくり箱に
下駄箱の笑い声を吸い込んだ リノリウムの光遠く遠くに
adidasの箱に納めた 化石ども 手紙 ガラケー 亡き猫のひげ
跳び箱を飛ぶ瞬間に風に乗る 心地よかった小学生の頃
しかくい子 ちょうほうけいの子 まあるい子 箱の中身はあのねのねのね
思い出の玩具箱 開ければ記憶の宝石溢れる
おばあちゃんの形見のダイヤ譲り受け 思い出煌めく宝石箱
箱から出す雛人形は四十路なり実家を 懐い胸熱くなり
箱のなか本丸支える細切りの 紙くず最期笑っていたかな
腰下ろし頂き物の焼菓子を箱から選ぶ午後のワクワク
悲しみが心の箱に忍び入る捨てたいけれど捨てられないまま
空き箱に いらない記憶 詰め込んで 素敵な記憶 大切にする
重箱の隅つつくよな言葉は要らぬ窓開けて突風受けたし
あたたかい優しい言葉ありがとう心の宝石箱に入れます
見も知らぬ男が頭に箱を乗せ 歩いてるのが気になって気になって
家という箱にいる時落ちつくは意識の奥の母の胎内
箱を開け裏書き読んで両手持ち 落ちると割れる大事な茶碗
北口にテールランプの輪をつくり皆で巣箱に帰る人待つ
幼き日宝物詰めたお菓子箱今では私のタイムカプセル
会ったことない友達の友達の悪口を聞くわたしゴミ箱
思考、感情、「私」らしさを詰め込んで
でも全部消してただ箱になる
バレンタインあげた箱まだ使う君 嬉しさそっと胸に広がる
箱庭の森に秘密がある様にとらやの羊羹書棚に隠す
筆箱に授業中の秘密基地空想だらけの少年時代
玉手箱 希望を入れて 将来へ 取っておきたい 憂鬱な日々
名も知らず 用途も知らず 校庭の隅にあった 白い百葉箱
菓子箱を折りて作りし虫籠にこおろぎ鳴きし遠い秋の日
月の夜に文箱(ふばこ)の褪せた恋文の
淋し淋しと泣く声がする
摘む時はかない夢を箱に入れ
望む心の言葉を探す
あの人の喜ぶ姿想像し
選んだプレゼント箱に詰める
箱の中箱を重ねて折り紙の作り方もう忘れてしまった
残りもの 弁当箱に詰められて思わず絶句 えっカレーライス
「絶対に開けないでくれ」受け取った箱をすぐさま開ける人生
箱入り娘 今日も家事掃除することなく
パンドラの箱は誰にも在るんだよ触れてはいけない心の奥に
夏は涼しく 冬は暖かい箱 ネコの別荘なるダンボール
紙切れに 本音を認(したた)めては入れ 覗かれぬよう からくり箱に
下駄箱の笑い声を吸い込んだ リノリウムの光遠く遠くに
adidasの箱に納めた 化石ども 手紙 ガラケー 亡き猫のひげ
跳び箱を飛ぶ瞬間に風に乗る 心地よかった小学生の頃
しかくい子 ちょうほうけいの子 まあるい子 箱の中身はあのねのねのね
思い出の玩具箱 開ければ記憶の宝石溢れる
おばあちゃんの形見のダイヤ譲り受け
思い出煌めく宝石箱
箱から出す雛人形は四十路なり実家を
懐い胸熱くなり
箱のなか本丸支える細切りの
紙くず最期笑っていたかな
腰下ろし頂き物の焼菓子を箱から選ぶ午後のワクワク
悲しみが心の箱に忍び入る捨てたいけれど捨てられないまま
空き箱に いらない記憶 詰め込んで
素敵な記憶 大切にする
重箱の隅つつくよな言葉は要らぬ窓開けて突風受けたし
あたたかい優しい言葉ありがとう心の宝石箱に入れます
見も知らぬ男が頭に箱を乗せ 歩いてるのが気になって気になって
家という箱にいる時落ちつくは意識の奥の母の胎内
箱を開け裏書き読んで両手持ち
落ちると割れる大事な茶碗
北口にテールランプの輪をつくり皆で巣箱に帰る人待つ
幼き日宝物詰めたお菓子箱今では私のタイムカプセル