2025-01

題『挨拶みたいな短歌』

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題『会』

夕暮れに会えば二人で空を見る触れあう手と手月と木星

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題『泣』

会いたいと言葉にすれば辛くなる泣きたくなる夜空に潮騒

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題『離』

触れようとすればするほど離れてく君の心は陽炎に似て

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題『着』

真夜中に鳴った着信すぐ切れて　忘れたはずの名前が光る

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題『どこ』

どこまでも二人一緒と走り出す　列車と夢と片道切符

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題『靴』

風の音　潮騒の音　雨の音　待ちわびるのは　彼の靴音

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題『温・暖』

ゆらゆらと風に光が溶け込んで暖かい春を待つハルジオン

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題『離』

離れない二つの嘘が舞う夜に　見え見えだよと月がつぶやく

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題『着』

夜明け前ホームに着いた行き先もわからぬ電車で又, 旅に出る

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題『どこ』

どこまでも二人の影は続いてる　信じて歩いた二十二の夏