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ちらほらと三月に舞う雪片を「なごり雪」と名付けし歌びと
はかなげに 弥生の雪が とける鉢 ミモザがそっと 春をそめゆく
満開の梅花を雪と見間違う急いでいたはずの帰り道
恋失くし雪の灯りか冬蛍せめて見せよか胸かきむしり
目が醒めて悪夢だったとだけ分かる濡れた窓辺の元は霜雪
雪女立ち去りがたく恨む春人世浮世の暖かさ知る
窓の外 ふと気が付くと 雪模様 思い起こすは 切ない感情
初雪に君が突然泣きだした隠してた想い抑えきれずに
ふと出会う誰かが作った雪だるま小さな手袋はめていて
また今度君乗る電車見送って コートに残る雪の結晶
てのひらに降りたときには消えていて僕はほんとの雪を知らない
弥生の夜 月をも隠し 雪催(ゆきもよい) 冬を名残惜しむかの如し
庭じゅうの雪を集めてかまくらを 作れば子らの笑顔はじける
また雪か 春と思える 暖かさ 長く続かず 春は足踏み
雪が好き 僕には見せない眼差しで 君がつぶやく二つとない恋
雪残り心は熱い畑仕事冷たい風で芯から凍る
人間には間違える才能がある耳を塞いで雪の音聴く
ぼたん雪明るい空から落ちてくるワルツのようにくるりくるりと
温かい コーヒーいれて 窓の外 雪に見とれて 思い出ゆれて
知らぬ間に折り重なった雪ゆきを除けて合わす手妻の墓前に
涙あり愛もあって雪の中酔ってた1年 冬のソナタに
手のひらで 淡雪とけて あの人に 紡いだ言の葉 風にほどけて
冴返る 弥生の雪に 冷えつつも 春を告げたし オカメザクラは
初雪を一緒に眺む約束も果たせず冬と君は去り行く
冬厳し土地のロマンか雪女 夕餉のあとの語らいの時
雪下ろし足腰痛い同じ皆ビール片手に迎える春を
小雨から 雪に変わっていく空を 露天風呂に浸かりつつ眺む
ドクターの名前に「雪」の字のありて 僕を診る目はいつもやわらか
降る雪に 手編みのセーター 村地蔵 子供を亡くした 母の想いか
陽光を浴びて頭をもたげくる雪の重さで伏せた水仙
庭の陰寂しく触れる春の雪隣の草むら手に蕗の薹
春雨に消えてしまえば 良いのにね 記憶の森に残る根雪も
雪の日に 出会って恋して ケンカして 別れた日も雪 笑っておくれ
冬と春季節の狭間(はざま)のふきのとう雪の布団でしばし休息
春の雪 強い陽射しに さっと溶け 土へ還れば いのちが芽吹く
しんしんと 心に積もる 雪がある ゆっくり溶けて 涙になって
朗らかな陽射しのシャワー降り注ぎ雪解け進む雪国の春
ちらほらと三月に舞う雪片を「なごり雪」と名付けし歌びと
はかなげに 弥生の雪が とける鉢
ミモザがそっと 春をそめゆく
満開の梅花を雪と見間違う急いでいたはずの帰り道
恋失くし雪の灯りか冬蛍せめて見せよか胸かきむしり
目が醒めて悪夢だったとだけ分かる濡れた窓辺の元は霜雪
雪女立ち去りがたく恨む春人世浮世の暖かさ知る
窓の外 ふと気が付くと 雪模様 思い起こすは 切ない感情
初雪に君が突然泣きだした隠してた想い抑えきれずに
ふと出会う誰かが作った雪だるま小さな手袋はめていて
また今度君乗る電車見送って
コートに残る雪の結晶
てのひらに降りたときには消えていて僕はほんとの雪を知らない
弥生の夜 月をも隠し 雪催(ゆきもよい) 冬を名残惜しむかの如し
庭じゅうの雪を集めてかまくらを
作れば子らの笑顔はじける
また雪か 春と思える 暖かさ
長く続かず 春は足踏み
雪が好き 僕には見せない眼差しで 君がつぶやく二つとない恋
雪残り心は熱い畑仕事冷たい風で芯から凍る
人間には間違える才能がある耳を塞いで雪の音聴く
ぼたん雪明るい空から落ちてくるワルツのようにくるりくるりと
温かい コーヒーいれて 窓の外 雪に見とれて 思い出ゆれて
知らぬ間に折り重なった雪ゆきを除けて合わす手妻の墓前に
涙あり愛もあって雪の中酔ってた1年
冬のソナタに
手のひらで 淡雪とけて あの人に 紡いだ言の葉 風にほどけて
冴返る 弥生の雪に 冷えつつも 春を告げたし オカメザクラは
初雪を一緒に眺む約束も果たせず冬と君は去り行く
冬厳し土地のロマンか雪女 夕餉のあとの語らいの時
雪下ろし足腰痛い同じ皆ビール片手に迎える春を
小雨から 雪に変わっていく空を 露天風呂に浸かりつつ眺む
ドクターの名前に「雪」の字のありて 僕を診る目はいつもやわらか
降る雪に 手編みのセーター 村地蔵 子供を亡くした 母の想いか
陽光を浴びて頭をもたげくる雪の重さで伏せた水仙
庭の陰寂しく触れる春の雪隣の草むら手に蕗の薹
春雨に消えてしまえば
良いのにね
記憶の森に残る根雪も
雪の日に 出会って恋して ケンカして 別れた日も雪 笑っておくれ
冬と春季節の狭間(はざま)のふきのとう雪の布団でしばし休息
春の雪 強い陽射しに さっと溶け
土へ還れば いのちが芽吹く
しんしんと 心に積もる 雪がある
ゆっくり溶けて 涙になって
朗らかな陽射しのシャワー降り注ぎ雪解け進む雪国の春