2025-04-02

題『落』

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題『落』

銀河から星が一粒落ちてきて賢治の手のひらオリオン巡る

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題『もらう』

春の日の光と風に揺れる花　元気をもらう図書館への路

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題『店』

古書店の本を開けば触れあえる想いと夢と記憶と時と

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題『見』

金継ぎの茶碗手にとり見つめては人と人ともこうありたいと

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題『言』

この想い手紙にすれば悲しくて言葉にすればなお切なくて

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題『夫婦』

年老いた夫婦の肩に桜散り　見ること願う来年もまた

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題『風』

暖かな春の陽だまりそよぐ風肩を並べて昼寝する猫

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題『髪』

髪形が変わった君の左手に銀の指輪を見て春を知る

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題『話』

月を見てかぐやの話に君重ね帰り待つ身の侘しさ酒に

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題『犬』

「待て」しても見えないところでズルをする　犬も人も似たり寄ったり