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髪の毛も未練もバッサリ切ればいい歩く背中に桜舞い散る
ふんわりと浮かぶ前髪あのひとの朝はおそらくすっごく長い
薫風や 景色花やぐ 露天風呂 山藤見ゆる 濡れ髪に風
染髪も儘にならないものならばスキンヘッドかいっそ金髪
あの時の記憶は微か手のひらに触れたる髪の香りとともに
今はまだ言葉にするのが惜しいから寝ているきみの髪をただ梳く
切り過ぎたわたしの髪を見る猫の目が問いかける「何かあったの」
白きもの目立ち始めし君の髪自然がいいと染めたりはせず
洗いたての 乾いた髪を 撫でる風 夜桜の散りぬる 帰路の春
髪切れば軽くなるかと思いきや重たく残る思い出ひとつ
疾風に煽られ帰り鏡みる意味は違えど 映るみだれ髪
髪形が変わった君の左手に銀の指輪を見て春を知る
卯月半ばにして 今朝は 寒暖差なく 髪結いて 夏服姿
肩までの髪を下ろしてふんわりときみは微笑む春風受けて
左手で 髪を少しかきあげて 本を読む君 図書館の隅で
みだれ髪 聞いただけでも 香る色 さらりとなびく 静かなる黒
真っ黒で真っ直ぐだった若い頃 時に揉まれて 猫っ毛茶髪
江ノ島で肩を抱き寄せ口づけをした君の髪潮の香がした
さらさらと 前髪を撫ぜる夜風に当たり ベランダにて 朧月
短髪の寝癖は頑固少し水をつけた位で直りはしない
鏡には見慣れたはずの我が髪もふと異質なる黒き奔流
髪の毛も未練もバッサリ切ればいい歩く背中に桜舞い散る
ふんわりと浮かぶ前髪あのひとの朝はおそらくすっごく長い
薫風や 景色花やぐ 露天風呂 山藤見ゆる 濡れ髪に風
染髪も儘にならないものならばスキンヘッドかいっそ金髪
あの時の記憶は微か手のひらに触れたる髪の香りとともに
今はまだ言葉にするのが惜しいから寝ているきみの髪をただ梳く
切り過ぎたわたしの髪を見る猫の目が問いかける「何かあったの」
白きもの目立ち始めし君の髪自然がいいと染めたりはせず
洗いたての 乾いた髪を 撫でる風 夜桜の散りぬる 帰路の春
髪切れば軽くなるかと思いきや重たく残る思い出ひとつ
疾風に煽られ帰り鏡みる意味は違えど
映るみだれ髪
髪形が変わった君の左手に銀の指輪を見て春を知る
卯月半ばにして 今朝は 寒暖差なく 髪結いて 夏服姿
肩までの髪を下ろしてふんわりときみは微笑む春風受けて
左手で 髪を少しかきあげて 本を読む君 図書館の隅で
みだれ髪 聞いただけでも 香る色
さらりとなびく 静かなる黒
真っ黒で真っ直ぐだった若い頃
時に揉まれて 猫っ毛茶髪
江ノ島で肩を抱き寄せ口づけをした君の髪潮の香がした
さらさらと 前髪を撫ぜる夜風に当たり ベランダにて 朧月
短髪の寝癖は頑固少し水をつけた位で直りはしない
鏡には見慣れたはずの我が髪もふと異質なる黒き奔流