・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
年取ると髪質までも変るとう他人のような昔の写真
髪を切るちょっと面倒くさいけど心のスイッチ入れて連休
乳がんと脳卒中を乗り越えてついに白星祖母の髪の毛
お互いの髪の毛の癖知っている学校行けば寄り添う友達
毎朝の寝癖直らない子の髪を跳ねるままにする親友みたいで
影法師一緒に歩く朝の道リズムに合わせ揺れる髪の毛
髪を切り大人になったとおさな恋春のあやとりおさげの天使
散髪に行って帰ってハサミ持ち手直しをする鏡の前で
大胆に髪型が変わった君が 気になって仕方ないこの頃
待ってまだヘアアレンジが出来たかも 来る後悔は切る直前に
くるくると 指に巻きつけ 髪先を 気がつかぬ癖 ピアスが揺れる
怒髪天を衝くがごとくか星空の下に尖れる針葉樹林
鏡には見慣れぬ白髪一筋の光の粒の静かな主張
施設のカラオケでみだれ髪唄う媼笑顔で上機嫌
髪の毛も未練もバッサリ切ればいい歩く背中に桜舞い散る
ふんわりと浮かぶ前髪あのひとの朝はおそらくすっごく長い
薫風や 景色花やぐ 露天風呂 山藤見ゆる 濡れ髪に風
染髪も儘にならないものならばスキンヘッドかいっそ金髪
あの時の記憶は微か手のひらに触れたる髪の香りとともに
今はまだ言葉にするのが惜しいから寝ているきみの髪をただ梳く
切り過ぎたわたしの髪を見る猫の目が問いかける「何かあったの」
白きもの目立ち始めし君の髪自然がいいと染めたりはせず
洗いたての 乾いた髪を 撫でる風 夜桜の散りぬる 帰路の春
髪切れば軽くなるかと思いきや重たく残る思い出ひとつ
疾風に煽られ帰り鏡みる意味は違えど 映るみだれ髪
髪形が変わった君の左手に銀の指輪を見て春を知る
卯月半ばにして 今朝は 寒暖差なく 髪結いて 夏服姿
肩までの髪を下ろしてふんわりときみは微笑む春風受けて
左手で 髪を少しかきあげて 本を読む君 図書館の隅で
みだれ髪 聞いただけでも 香る色 さらりとなびく 静かなる黒
真っ黒で真っ直ぐだった若い頃 時に揉まれて 猫っ毛茶髪
江ノ島で肩を抱き寄せ口づけをした君の髪潮の香がした
さらさらと 前髪を撫ぜる夜風に当たり ベランダにて 朧月
短髪の寝癖は頑固少し水をつけた位で直りはしない
鏡には見慣れたはずの我が髪もふと異質なる黒き奔流
年取ると髪質までも変るとう他人のような昔の写真
髪を切るちょっと面倒くさいけど心のスイッチ入れて連休
乳がんと脳卒中を乗り越えてついに白星祖母の髪の毛
お互いの髪の毛の癖知っている学校行けば寄り添う友達
毎朝の寝癖直らない子の髪を跳ねるままにする親友みたいで
影法師一緒に歩く朝の道リズムに合わせ揺れる髪の毛
髪を切り大人になったとおさな恋春のあやとりおさげの天使
散髪に行って帰ってハサミ持ち手直しをする鏡の前で
大胆に髪型が変わった君が 気になって仕方ないこの頃
待ってまだヘアアレンジが出来たかも
来る後悔は切る直前に
くるくると 指に巻きつけ 髪先を
気がつかぬ癖 ピアスが揺れる
怒髪天を衝くがごとくか星空の下に尖れる針葉樹林
鏡には見慣れぬ白髪一筋の光の粒の静かな主張
施設のカラオケでみだれ髪唄う媼笑顔で上機嫌
髪の毛も未練もバッサリ切ればいい歩く背中に桜舞い散る
ふんわりと浮かぶ前髪あのひとの朝はおそらくすっごく長い
薫風や 景色花やぐ 露天風呂 山藤見ゆる 濡れ髪に風
染髪も儘にならないものならばスキンヘッドかいっそ金髪
あの時の記憶は微か手のひらに触れたる髪の香りとともに
今はまだ言葉にするのが惜しいから寝ているきみの髪をただ梳く
切り過ぎたわたしの髪を見る猫の目が問いかける「何かあったの」
白きもの目立ち始めし君の髪自然がいいと染めたりはせず
洗いたての 乾いた髪を 撫でる風 夜桜の散りぬる 帰路の春
髪切れば軽くなるかと思いきや重たく残る思い出ひとつ
疾風に煽られ帰り鏡みる意味は違えど
映るみだれ髪
髪形が変わった君の左手に銀の指輪を見て春を知る
卯月半ばにして 今朝は 寒暖差なく 髪結いて 夏服姿
肩までの髪を下ろしてふんわりときみは微笑む春風受けて
左手で 髪を少しかきあげて 本を読む君 図書館の隅で
みだれ髪 聞いただけでも 香る色
さらりとなびく 静かなる黒
真っ黒で真っ直ぐだった若い頃
時に揉まれて 猫っ毛茶髪
江ノ島で肩を抱き寄せ口づけをした君の髪潮の香がした
さらさらと 前髪を撫ぜる夜風に当たり ベランダにて 朧月
短髪の寝癖は頑固少し水をつけた位で直りはしない
鏡には見慣れたはずの我が髪もふと異質なる黒き奔流