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自動ドアが吸い込むようなビルを出てネオンの海へと家路をたどる
行きつけの 日帰り温泉 連休の半ば 誘いて 家族と共に
路地裏に漂う晩ご飯の匂い家に帰ろう今日はカレーだ
悲しみは家の扉に表れて開けるも閉めるも重くなりたり
値上げはいつまで続くのか家計は逼迫パートの身は悲鳴をあげる
家族には 明るい娘演じてた 振られた夜も涙隠して
手入れされることもなく咲く 庭ツツジ 主(あるじ)の帰りを待つ 古い家
家があり猫三匹と犬がいて幸せだった五十年前
冷蔵庫から誰かが剥がした古い磁石、家族の記憶が落ちていた朝
夢を追い君と暮らした家だった雨漏りさへも楽しむ住処
風光る 隣家の庭の 赤き薔薇 見頃迎へり 連休近し
こんな家 住んで見たいと 夢膨らみ 空想だけは 果てなく続く
吾子乗せて実家に帰る車中にて 好きな父より亡き母懐いて
何事もなく 事故もなく みな無事に 帰れし我が家 日々有り難き
午前九時農家の脇の直売所なばなのレシピ教えてもらう
鉛筆で 柱にしるし 背の丈を 今はなき家 懐かしむ今
家族への言葉はいつも変換ミスで違う記号に化けて届く
電車から見ゆる家々名も知らぬ人達の暮らし其処には在りぬ
自動ドアが吸い込むようなビルを出てネオンの海へと家路をたどる
行きつけの 日帰り温泉 連休の半ば 誘いて 家族と共に
路地裏に漂う晩ご飯の匂い家に帰ろう今日はカレーだ
悲しみは家の扉に表れて開けるも閉めるも重くなりたり
値上げはいつまで続くのか家計は逼迫パートの身は悲鳴をあげる
家族には 明るい娘演じてた
振られた夜も涙隠して
手入れされることもなく咲く 庭ツツジ 主(あるじ)の帰りを待つ 古い家
家があり猫三匹と犬がいて幸せだった五十年前
冷蔵庫から誰かが剥がした古い磁石、家族の記憶が落ちていた朝
夢を追い君と暮らした家だった雨漏りさへも楽しむ住処
風光る 隣家の庭の 赤き薔薇 見頃迎へり 連休近し
こんな家 住んで見たいと 夢膨らみ
空想だけは 果てなく続く
吾子乗せて実家に帰る車中にて
好きな父より亡き母懐いて
何事もなく 事故もなく みな無事に 帰れし我が家 日々有り難き
午前九時農家の脇の直売所なばなのレシピ教えてもらう
鉛筆で 柱にしるし 背の丈を
今はなき家 懐かしむ今
家族への言葉はいつも変換ミスで違う記号に化けて届く
電車から見ゆる家々名も知らぬ人達の暮らし其処には在りぬ