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吊り橋に留まる蜻蛉は翅先を研ぎ澄まし青い風いなしている
橋渡り中洲に白い鳥の群れ人踏み込めぬ聖域眺め
左手が 橋の欄干 触れたとき そっと重なる あなたの右手
川沿いの橋を渡るとその先は 川を挟んで別の光景
陰と陽橋になる者いやしない 1組が2組になってゐた
仰向けのきみの人差し指に手をかざして触れてちょっとだけ橋
あの橋を 渡れば何かが 変わる気が それでも迷う 子犬のように
五十年あちらこちらへ橋渡し明るくみえる六月の雨
鉄橋はやがて星へのカタパルト まどろむ夜汽車 轟音置いて
江戸の世に藩主見送りし江戸橋古に思いを馳せる
さあ行けと列車を渡す鉄橋は日輪仰ぎ背骨軋ます
この橋を渡ればきっと母が待つ 夫に起こされ今夜も会えずに
暮れなずむ夕空は澄み白き月 空梅雨の間の帰路の陸橋
夢の中君がたたずむ橋の上僕も真似して川面眺める
吊り橋を渡り始めは堂々と直ぐに真っ青君のリードす
歩道橋みんな平気で歩くけど 微妙に揺れて船酔いしそう
初盆を終えて見渡す里の橋 秋には家族と共にと思う
切なさが今も込み上げ嗚咽する 一人で渡る夕暮れの吊り橋
いたずらを謝る如く 土砂降りは止みて 公道には虹の橋
君と僕間を流る広い河どこかに橋はないかと探し
引っ越しのまえに徹夜で読みかえす高橋留美子のうる星やつら
君のこと置き去りにしては渡れない次の世界へゆく思案橋
竜神よ鎮まりたまえ橋桁の際まで荒き水迫り来る
月光で 輝く水が 押し寄せる 溺れる心 橋上に立つ
雨上がりテレビ画面の虹の橋明日は晴れてまた暑くなる
もし君の行く手に悪路(あくろ)あるならばこの身横たえ橋になりたい
虹の橋渡ったミケよ来世でもぼくら絶対家族だからね
吊り橋に留まる蜻蛉は翅先を研ぎ澄まし青い風いなしている
橋渡り中洲に白い鳥の群れ人踏み込めぬ聖域眺め
左手が 橋の欄干 触れたとき そっと重なる あなたの右手
川沿いの橋を渡るとその先は 川を挟んで別の光景
陰と陽橋になる者いやしない 1組が2組になってゐた
仰向けのきみの人差し指に手をかざして触れてちょっとだけ橋
あの橋を 渡れば何かが 変わる気が それでも迷う 子犬のように
五十年あちらこちらへ橋渡し明るくみえる六月の雨
鉄橋はやがて星へのカタパルト
まどろむ夜汽車 轟音置いて
江戸の世に藩主見送りし江戸橋古に思いを馳せる
さあ行けと列車を渡す鉄橋は日輪仰ぎ背骨軋ます
この橋を渡ればきっと母が待つ
夫に起こされ今夜も会えずに
暮れなずむ夕空は澄み白き月
空梅雨の間の帰路の陸橋
夢の中君がたたずむ橋の上僕も真似して川面眺める
吊り橋を渡り始めは堂々と直ぐに真っ青君のリードす
歩道橋みんな平気で歩くけど
微妙に揺れて船酔いしそう
初盆を終えて見渡す里の橋 秋には家族と共にと思う
切なさが今も込み上げ嗚咽する
一人で渡る夕暮れの吊り橋
いたずらを謝る如く 土砂降りは止みて 公道には虹の橋
君と僕間を流る広い河どこかに橋はないかと探し
引っ越しのまえに徹夜で読みかえす高橋留美子のうる星やつら
君のこと置き去りにしては渡れない次の世界へゆく思案橋
竜神よ鎮まりたまえ橋桁の際まで荒き水迫り来る
月光で 輝く水が 押し寄せる
溺れる心 橋上に立つ
雨上がりテレビ画面の虹の橋明日は晴れてまた暑くなる
もし君の行く手に悪路(あくろ)あるならばこの身横たえ橋になりたい
虹の橋渡ったミケよ来世でもぼくら絶対家族だからね