・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
年老いて手術をすると決めた夜まな板に乗る鯉の夢見る
吾の影に紫の蝶と黄の蝶の同時飛び立つ光る水際
白バラのなかの日めくりカレンダー六月になれば忘れずに咲く
あかさたな はまやらわをん ぱぴぷぺぽ びばだぢづでど がぎしゃししゅしぇしょ
いき詰るとやたら本を買いまくりろくに読まない悲しき浪費
ぴっちりと 閉じたカーテン 足元が お留守ですよと 知らせる冷気
カラカラと氷の音を響かせて我を追いこす制服姿
仏弟子に 縁なき我 古寺訪ね 御座す菩薩に女体重なる
焼き入れは 乾坤一滴 刀匠は おのが肌で炭火を計る
早生蜜柑 二つに割って 味を見る やっぱり紀州は僕のふるさと
いつのひか 旅立つ命 何故救う 精神科医の友 われに呟く
達也君 生涯通し 詠んでねと 恩師の言葉 いとあたたかし
投薬は 母の愛です 診終わって お寺そだちの女医謂れ説く
夢の中 分校裏道 徒歩二分 小磯に若き海女の母みゆ
桜過ぎ 蜜柑藤咲き 空青し 窓に景色を借る紀伊の里
暑いのし さあよ今日も 暑いのし もし死語ならば祖父母悲しむ
退屈に窓を眺める四時間目教室(へや)を彷徨う夏目漱石
この季節 林の縁に綺羅と咲く 沢菊に会いに奥山辿る
両親の法事と称し子供会みなみな八十路これも終活
朝起きてマジックアワー見たときは その一日が気分良くなる
春も秋も冬もいいのに いつからか 嫌いになった炎暑の夏
嘘ついた口をすすいだ水道の水は下水を流れゆきたり
生きている保証もないのに空を見て明日の天気を気にしてるボク
カーテンを不意に開けば金曜の灯る窓数多いと気付き
街路灯 ぽつんと止まるハシブトの 眼差し深く心とらわれ
貧しさは選択肢を奪われること水に渇いて溺れても死ぬ
誰しもが七歩下がって店際の日陰に入り信号を待つ
儚くも枯れゆくツツジ 労いの眼差し送る 「また来年」と
何処(いずこ)から迷い込んだか ベランダの細い柵に ナナホシテントウ
眠気冴え 余韻の冷めぬ 短夜(みじかよ)は 君の返信 ただ嬉しくて
物語の挿絵のような青いアゲハ 今日も昨日も吾の側に舞う
梅雨前の貴重な晴間本当は出掛けたいのに引きこもる我
今日はもうパフェを食べると決めているこういう日なら最悪じゃない
愚痴だとか 不満もあるが この国に 生まれてよかった 母の日参り
「わぁ~綺麗」言ってくれたね覚えてる?手の傷隠し贈った薔薇を
幸せであってくれよと願うだけあの世の君にこの世以上に
手話かわす若き二人の選びし具カレーだろうかシチューだろうか
世の中の争いごとが消えるようお地蔵様にただただ祈る
行けたら行く(もしそれまでにぼくたちと世界とがまだ残っていたら)
年老いて手術をすると決めた夜まな板に乗る鯉の夢見る
吾の影に紫の蝶と黄の蝶の同時飛び立つ光る水際
白バラのなかの日めくりカレンダー六月になれば忘れずに咲く
あかさたな はまやらわをん ぱぴぷぺぽ
びばだぢづでど がぎしゃししゅしぇしょ
いき詰るとやたら本を買いまくりろくに読まない悲しき浪費
ぴっちりと 閉じたカーテン 足元が
お留守ですよと 知らせる冷気
カラカラと氷の音を響かせて我を追いこす制服姿
仏弟子に 縁なき我 古寺訪ね 御座す菩薩に女体重なる
焼き入れは 乾坤一滴 刀匠は おのが肌で炭火を計る
早生蜜柑 二つに割って 味を見る やっぱり紀州は僕のふるさと
いつのひか 旅立つ命 何故救う 精神科医の友 われに呟く
達也君 生涯通し 詠んでねと 恩師の言葉 いとあたたかし
投薬は 母の愛です 診終わって お寺そだちの女医謂れ説く
夢の中 分校裏道 徒歩二分 小磯に若き海女の母みゆ
桜過ぎ 蜜柑藤咲き 空青し 窓に景色を借る紀伊の里
暑いのし さあよ今日も 暑いのし もし死語ならば祖父母悲しむ
退屈に窓を眺める四時間目教室(へや)を彷徨う夏目漱石
この季節 林の縁に綺羅と咲く
沢菊に会いに奥山辿る
両親の法事と称し子供会みなみな八十路これも終活
朝起きてマジックアワー見たときは その一日が気分良くなる
春も秋も冬もいいのに いつからか 嫌いになった炎暑の夏
嘘ついた口をすすいだ水道の水は下水を流れゆきたり
生きている保証もないのに空を見て明日の天気を気にしてるボク
カーテンを不意に開けば金曜の灯る窓数多いと気付き
街路灯 ぽつんと止まるハシブトの 眼差し深く心とらわれ
貧しさは選択肢を奪われること水に渇いて溺れても死ぬ
誰しもが七歩下がって店際の日陰に入り信号を待つ
儚くも枯れゆくツツジ 労いの眼差し送る 「また来年」と
何処(いずこ)から迷い込んだか ベランダの細い柵に ナナホシテントウ
眠気冴え 余韻の冷めぬ 短夜(みじかよ)は 君の返信 ただ嬉しくて
物語の挿絵のような青いアゲハ
今日も昨日も吾の側に舞う
梅雨前の貴重な晴間本当は出掛けたいのに引きこもる我
今日はもうパフェを食べると決めているこういう日なら最悪じゃない
愚痴だとか 不満もあるが この国に 生まれてよかった 母の日参り
「わぁ~綺麗」言ってくれたね覚えてる?手の傷隠し贈った薔薇を
幸せであってくれよと願うだけあの世の君にこの世以上に
手話かわす若き二人の選びし具カレーだろうかシチューだろうか
世の中の争いごとが消えるようお地蔵様にただただ祈る
行けたら行く(もしそれまでにぼくたちと世界とがまだ残っていたら)