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君の腕 か細い腕に 流れる 小川のような 美しき青
避けれないけど目の前に君の背紅くなる頬君は気づかず
時はながれ 大好きだった君の声 思い出せない新月の夜
姫君や語る椛の美しさ 分からないけどきっと紅いね
ゆれてなお つゆの狭間に たちつくす きみをやしらぬ かさの水泡
ヒマワリのミサイル見つけ首を振る砲弾耕す君が聖地
あだ名しか持たなかった頃教科書で知る 君と呼ばれ振り向く淡さを
「君」という言葉を辞書で引いたけど ここにはいない私の君は
君がいるオフィスの中に君がいる佇みながらただ君がいる
笑う君 素敵だからと 褒めたたえ 鏡の自分に 自信あたえる
君のその初夏のまなざし透き通る僕の思いは届かぬ六月
きみ以上きみ以下はきみそのもので点はいっさい面積がない
大嫌いすっごく嫌いだけれどさ君との思い出白紙に出来ない
君の飲むいつものコーヒー頼まれて彼女になれず自販機へ急ぐ
初産の妻は愛しく語りかく 君だったのかお腹蹴ったの
だらだらと汗が吹き出し暴君のごとき日射しが支配する街
車窓から 見える景色に 幸せに 過ごしてますかと ふと君想う
君と過ごした時間今はただこの町を風が通り過ぎるだけ
夕暮れに 誰かを想い 泣いていた あの日の君が 浮かんで消えて
空梅雨の熱を孕(はら)むる空っ風 君の涙を拭(ぬぐ)いて空へ
スペイン語 君と貴方は違うので 親しみ込めて年上にもきみ
平和の詩 まっすぐ語る 君の声 ひびいたささった 世界に届け
語り部の紡ぐ言葉を聴く君の隣で僕は空を見ていた
きみ抱けば乳をまさぐる様子してなんの名残かおとこの迷路
タイムカード押して「お疲れさま」を言う今日初めての君への言葉
どことなく君に似ている人に会いときめく我に「えっ」と驚く
「暑いね」とオウム返しする十四歳の 君は歩きたり吾と手を繋ぎて
愛称で日ごと呼ばれた君は今 愛しき想い込め娘呼ぶ
酔いどれは醜きなれど許せよな遺影の君に詫びる一献
わずかでも君に半分あげるから戻って来いよ共に生きたい
土産のせ列車は向かうごとごとと君の待つ町 霧雨の降る
シャボン玉君に向かって吹いたけど風に流れて空へ消えゆく
子が巣立ち母港は久方凪となる も一度出帆君と二人で
性別に関係なく呼ぶ君付けに 憧れる大学生活
暑いのは苦手なのよと言う君を夏へと誘う「夏の文庫フェア」
君からの異国の絵葉書読みながら夢叶えてと願いをかける
君を呼ぶ声は届かず夏の風、面影揺らす木々のざわめき
君の腕 か細い腕に 流れる 小川のような 美しき青
避けれないけど目の前に君の背紅くなる頬君は気づかず
時はながれ
大好きだった君の声
思い出せない新月の夜
姫君や語る椛の美しさ 分からないけどきっと紅いね
ゆれてなお つゆの狭間に たちつくす
きみをやしらぬ かさの水泡
ヒマワリのミサイル見つけ首を振る砲弾耕す君が聖地
あだ名しか持たなかった頃教科書で知る 君と呼ばれ振り向く淡さを
「君」という言葉を辞書で引いたけど ここにはいない私の君は
君がいるオフィスの中に君がいる佇みながらただ君がいる
笑う君 素敵だからと 褒めたたえ
鏡の自分に 自信あたえる
君のその初夏のまなざし透き通る僕の思いは届かぬ六月
きみ以上きみ以下はきみそのもので点はいっさい面積がない
大嫌いすっごく嫌いだけれどさ君との思い出白紙に出来ない
君の飲むいつものコーヒー頼まれて彼女になれず自販機へ急ぐ
初産の妻は愛しく語りかく 君だったのかお腹蹴ったの
だらだらと汗が吹き出し暴君のごとき日射しが支配する街
車窓から 見える景色に 幸せに 過ごしてますかと ふと君想う
君と過ごした時間今はただこの町を風が通り過ぎるだけ
夕暮れに 誰かを想い 泣いていた あの日の君が 浮かんで消えて
空梅雨の熱を孕(はら)むる空っ風
君の涙を拭(ぬぐ)いて空へ
スペイン語 君と貴方は違うので
親しみ込めて年上にもきみ
平和の詩
まっすぐ語る
君の声
ひびいたささった
世界に届け
語り部の紡ぐ言葉を聴く君の隣で僕は空を見ていた
きみ抱けば乳をまさぐる様子してなんの名残かおとこの迷路
タイムカード押して「お疲れさま」を言う今日初めての君への言葉
どことなく君に似ている人に会いときめく我に「えっ」と驚く
「暑いね」とオウム返しする十四歳の
君は歩きたり吾と手を繋ぎて
愛称で日ごと呼ばれた君は今
愛しき想い込め娘呼ぶ
酔いどれは醜きなれど許せよな遺影の君に詫びる一献
わずかでも君に半分あげるから戻って来いよ共に生きたい
土産のせ列車は向かうごとごとと君の待つ町 霧雨の降る
シャボン玉君に向かって吹いたけど風に流れて空へ消えゆく
子が巣立ち母港は久方凪となる
も一度出帆君と二人で
性別に関係なく呼ぶ君付けに 憧れる大学生活
暑いのは苦手なのよと言う君を夏へと誘う「夏の文庫フェア」
君からの異国の絵葉書読みながら夢叶えてと願いをかける
君を呼ぶ声は届かず夏の風、面影揺らす木々のざわめき