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深海で 生きる魚の 強さ知り
光のもとで 生きる幸せ
若者らはしゃぐ海辺にゆらゆらと人喰い鮫の影が近づく
むらさきの海に映った一すじの花火も消えて夏は過ぎゆく
深海魚のごとき得体の知れぬもの心の底でうごめいている
もう一度手紙をつめて海原へ出たいと願うシーグラスたち
このカーブを過ぎたら夏のどまんなか想像よりも青いんだろう、海
貝殻を 耳にあてれば 海の音 終わりを告げる 夏と初恋
片恋と知り 云えぬまま 初恋や 海馬の奥に ただひっそりと
蒼い海 寄せては返す 悲しみに 足跡濡らす 果てしない風
ふり向かぬ 背に名を呼ぶを ためらいて 海に遠雷の 追いかけてゆく
この世から国をも消してしまうのかツバルを呑み込む海面上昇
海の底眠る龍神起こさぬよう 争いごとは止めて月見て
海釣りに草臥(くたび)れし夫の寝顔 労い 魚焼く夕餉(ゆうげ)時
深海の青いっぱいに満ちて行く水族館は都会の避暑地
伝統の技今に生き海からの風吹き抜ける大屋根リング
友と来て波音に会話いらなくて小石投げたり海を眺めて
想像の言葉の海ではしゃいでる海なし県の大人の遊び
人間の辿り着けない深海は遥か彼方の宇宙の如し
釣り下手で竿を投げ出す君だから大海原で貝掘りデート
鰻重とインスタントのすまし汁 チラシにつられて海の日前夜に
ザザザって僕の気持ちも知らないで沖へ沖へと遠ざかる波
海の家泳ぎ疲れてかき氷遠き夏の日懐かしき日よ
海岸で拾った瓶に入ってた異国の文字が並んだ手紙
夜の海石を投げれば夜光虫明るさ放つ青き光が
海沿いのカフェの窓辺に独りきりミルク零した午後のけだるさ
深海で 生きる魚の 強さ知り
光のもとで 生きる幸せ
若者らはしゃぐ海辺にゆらゆらと人喰い鮫の影が近づく
むらさきの海に映った一すじの花火も消えて夏は過ぎゆく
深海魚のごとき得体の知れぬもの心の底でうごめいている
もう一度手紙をつめて海原へ出たいと願うシーグラスたち
このカーブを過ぎたら夏のどまんなか想像よりも青いんだろう、海
貝殻を 耳にあてれば 海の音 終わりを告げる 夏と初恋
片恋と知り 云えぬまま 初恋や
海馬の奥に ただひっそりと
蒼い海 寄せては返す 悲しみに 足跡濡らす 果てしない風
ふり向かぬ 背に名を呼ぶを ためらいて
海に遠雷の 追いかけてゆく
この世から国をも消してしまうのかツバルを呑み込む海面上昇
海の底眠る龍神起こさぬよう
争いごとは止めて月見て
海釣りに草臥(くたび)れし夫の寝顔 労い 魚焼く夕餉(ゆうげ)時
深海の青いっぱいに満ちて行く水族館は都会の避暑地
伝統の技今に生き海からの風吹き抜ける大屋根リング
友と来て波音に会話いらなくて小石投げたり海を眺めて
想像の言葉の海ではしゃいでる海なし県の大人の遊び
人間の辿り着けない深海は遥か彼方の宇宙の如し
釣り下手で竿を投げ出す君だから大海原で貝掘りデート
鰻重とインスタントのすまし汁
チラシにつられて海の日前夜に
ザザザって僕の気持ちも知らないで沖へ沖へと遠ざかる波
海の家泳ぎ疲れてかき氷遠き夏の日懐かしき日よ
海岸で拾った瓶に入ってた異国の文字が並んだ手紙
夜の海石を投げれば夜光虫明るさ放つ青き光が
海沿いのカフェの窓辺に独りきりミルク零した午後のけだるさ