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ツブガイの 毒の話を きいている。耳の真裏で 満ちて引く潮
おはようのメッセ早すぎて わたしの孤独の巻き添えにして
紅葉と積雪のグラデーション 自然の息吹はここでもみえる
わたしにも今日が配達されていて今日を生きねばならないようだ
あきがきて 月を眺る 長き夜 秋の心で 愁うと読みらむ
熊被害連日連夜報道される共生できる明日は来るや
この人はすごくわたしが好きなんだと どこかで私が思う
蝶々の裏と表で異議あるが 美しさゆえうやむやにされ
冷えた手で燃えているような額触れ熱を受け取る 学年閉鎖
将来に後悔しないそのために失敗しても今行動す
ベランダで 見上げる夜空 月の船 連れておくれよ 見知らぬ街へ
落ちている片方だけの手袋が夜露に濡れる霜月の道
誰にでも 一つや二つ あるんだよ 隠したい過去 見せたくない顔
言葉より 沈黙のほうが 正直で 見えないところで 手をつないでいた
病室の無機質な白い一角であの日の君に「はじめまして」を
目の前の相合傘の上にだけ滝が召喚されるべきだろ
楽しみな予定をつくる何もない日々を滑走路にするために
この皿に銀貨を一枚恵んでよ 人のやさしさ恋し月の夜
木枯らしがアカとミドリに塗っていく 鈴の音近し 街に温もり
帰り道銀杏並木を歩き行く銀杏を避け千鳥足の如
五円玉 賽銭箱に そっと入れ 平和を願う 暗闇に月
物事はとても曖昧それでも絶対に諦めない
シジュウカラ鳴きかう道をぶら歩き君の右手のぬくもり感じつ
窓を開け遠い虫の音流れ来て人に言えない想いにひたる
「十二時に駅でね」 交わした約束の LINEばかりをずっと見ている
ヒヨドリの悲痛な叫び響く秋 はぐれし仲間探し求めて
儚くも散る金木犀 労いの眼差し送る また来年と
夢の中 微笑って私の髪なでた やっと素直に母が恋しい
冷え込みて体ガチガチ固くなり筋をゆっくり伸ばして気合
どのビルも冬のひかりの通し方してゐてけふは車窓に見入る
木の幹の窪みの三つ 可愛らし 自然の織り成す 隠れミッキー
義母亡き後一度は絶えた秋明菊 新たに充ちる安堵の桃色
秋の夜にハスキーボイスの真空管 ロックのグラスにジャズなどいかが
最終のバスに乗ってる人たちはなぜか優しく諦めている
香ばしい針葉樹の葉の匂い立て翁と媼は庭木整え
朝寒く小春日和の日中に上着を脱いで鞄にしまう
あのときと違う自分を好きでいる選んだ生き方、それが自由
ツブガイの 毒の話を きいている。耳の真裏で 満ちて引く潮
おはようのメッセ早すぎて
わたしの孤独の巻き添えにして
紅葉と積雪のグラデーション
自然の息吹はここでもみえる
わたしにも今日が配達されていて今日を生きねばならないようだ
あきがきて 月を眺る 長き夜
秋の心で 愁うと読みらむ
熊被害連日連夜報道される共生できる明日は来るや
この人はすごくわたしが好きなんだと
どこかで私が思う
蝶々の裏と表で異議あるが
美しさゆえうやむやにされ
冷えた手で燃えているような額触れ熱を受け取る 学年閉鎖
将来に後悔しないそのために失敗しても今行動す
ベランダで 見上げる夜空 月の船 連れておくれよ 見知らぬ街へ
落ちている片方だけの手袋が夜露に濡れる霜月の道
誰にでも 一つや二つ あるんだよ 隠したい過去 見せたくない顔
言葉より 沈黙のほうが 正直で
見えないところで 手をつないでいた
病室の無機質な白い一角であの日の君に「はじめまして」を
目の前の相合傘の上にだけ滝が召喚されるべきだろ
楽しみな予定をつくる何もない日々を滑走路にするために
この皿に銀貨を一枚恵んでよ
人のやさしさ恋し月の夜
木枯らしがアカとミドリに塗っていく
鈴の音近し 街に温もり
帰り道銀杏並木を歩き行く銀杏を避け千鳥足の如
五円玉 賽銭箱に そっと入れ 平和を願う 暗闇に月
物事はとても曖昧それでも絶対に諦めない
シジュウカラ鳴きかう道をぶら歩き君の右手のぬくもり感じつ
窓を開け遠い虫の音流れ来て人に言えない想いにひたる
「十二時に駅でね」
交わした約束の
LINEばかりをずっと見ている
ヒヨドリの悲痛な叫び響く秋
はぐれし仲間探し求めて
儚くも散る金木犀 労いの眼差し送る また来年と
夢の中 微笑って私の髪なでた やっと素直に母が恋しい
冷え込みて体ガチガチ固くなり筋をゆっくり伸ばして気合
どのビルも冬のひかりの通し方してゐてけふは車窓に見入る
木の幹の窪みの三つ 可愛らし 自然の織り成す 隠れミッキー
義母亡き後一度は絶えた秋明菊
新たに充ちる安堵の桃色
秋の夜にハスキーボイスの真空管
ロックのグラスにジャズなどいかが
最終のバスに乗ってる人たちはなぜか優しく諦めている
香ばしい針葉樹の葉の匂い立て翁と媼は庭木整え
朝寒く小春日和の日中に上着を脱いで鞄にしまう
あのときと違う自分を好きでいる選んだ生き方、それが自由