・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
七つにてめがねを掛けた女孫は言う 「隔世遺伝らしい」と皆に
玄関の鏡にうつる間抜け顔 ハッと気がつく眼鏡忘れた
重箱のすみは見えないほうがいい眼鏡はずした夜の幻想
日蝕の世界にゐたい休日の朝を思ひて買ふサングラス
温めた吐息と柔らかい布で塵取れば見えそうな 真実
初めてのメガネ姿が似合わずに君が笑った中三の夏
合宿で入浴躊躇う友に言う「メガネ外せば強制モザイク」
またひとつ勝ち気な君の弱み知る それがなければうまく見えない
ボクにはねパパがふたりもいるんだよ メガネのひととそうじゃないほう
めがね拭く 朝のひかりが 透けるよう 昨日の私を 今日で上書き
ていねいに眼鏡をみがく世界ってささいな汚れでも目立つから
くもり止めかけてせっせと眼ふく 心のくもりもふく勢いで
眼でなく眼鏡です
君をよく知るためかけるこの眼鏡 心の奥まで見えはしないが
色眼鏡外して確かむ海の碧世を断ち己を実するかな
教室の席で芽生えた初恋は めがねの奥の瞳に惹かれ
祖父母宅取り壊し前の静けさよ主無き眼鏡は何を見ている
このままぢや喧嘩になると思ひつつ拭いても拭いてもレンズは曇る
鼻メガネの先輩見ればジジ臭き いつの間にやら我も仲間に
炊飯器開けたそばから気嵐がご飯と一緒にメガネも白く
仏壇の 写真と共に添えられた 祖母の眼鏡に 斜陽差す秋
ファッションの一部になって伊達めがねレンズなくても顔は決まると
肖てないと思ってたのに 年を取り眼鏡かけたら母にそっくり
遠きものくっきり見える遠眼鏡あなたの胸の内も見えたら
最近はスマホ老眼近い内お世話になるかも知れない眼鏡
七つにてめがねを掛けた女孫は言う
「隔世遺伝らしい」と皆に
玄関の鏡にうつる間抜け顔
ハッと気がつく眼鏡忘れた
重箱のすみは見えないほうがいい眼鏡はずした夜の幻想
日蝕の世界にゐたい休日の朝を思ひて買ふサングラス
温めた吐息と柔らかい布で塵取れば見えそうな 真実
初めてのメガネ姿が似合わずに君が笑った中三の夏
合宿で入浴躊躇う友に言う「メガネ外せば強制モザイク」
またひとつ勝ち気な君の弱み知る
それがなければうまく見えない
ボクにはねパパがふたりもいるんだよ
メガネのひととそうじゃないほう
めがね拭く 朝のひかりが 透けるよう
昨日の私を 今日で上書き
ていねいに眼鏡をみがく世界ってささいな汚れでも目立つから
くもり止めかけてせっせと眼ふく
心のくもりもふく勢いで
眼でなく眼鏡です
君をよく知るためかけるこの眼鏡
心の奥まで見えはしないが
色眼鏡外して確かむ海の碧世を断ち己を実するかな
教室の席で芽生えた初恋は めがねの奥の瞳に惹かれ
祖父母宅取り壊し前の静けさよ主無き眼鏡は何を見ている
このままぢや喧嘩になると思ひつつ拭いても拭いてもレンズは曇る
鼻メガネの先輩見ればジジ臭き いつの間にやら我も仲間に
炊飯器開けたそばから気嵐がご飯と一緒にメガネも白く
仏壇の 写真と共に添えられた 祖母の眼鏡に 斜陽差す秋
ファッションの一部になって伊達めがねレンズなくても顔は決まると
肖てないと思ってたのに 年を取り眼鏡かけたら母にそっくり
遠きものくっきり見える遠眼鏡あなたの胸の内も見えたら
最近はスマホ老眼近い内お世話になるかも知れない眼鏡