・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
スーツ買う よく似合いいいね 褒められる 幸せ気分 仕事がんばる
訃報だと知らずにいいねした記事を書いたのが昔の恋人で
本当は伝えたいこともっとあり書けない思い込めてぽちっと
手鏡にうなずく化粧恋ひとつ 魅せて解ける浮世の遊戯
朝起きてマジックアワー綺麗だとその日の気分いいねと思う
あの人は感じがいいねで一致して繋がるご近所連帯感
関心のなかったはずの大菊にいいねと園芸欲など沸いて
ハシビロコウみたいな彼がさよならの歌にはいいねだけつけてくる
目覚めたる二時に「いいね」の返信の届きてかなたに灯台はある
星座盤に目を細めたら〈いいね座〉とか見えるほどには毒されている
「このことは二人の秘密にしておこういいね」と言って指切りをする
運命の全てをいいねと受け入れるツァラトゥストラの如く生きたし
孫の指 いいねを連打 わからずに スマホを持って 親の真似して
自撮りして原形消えたイタい写メ他人にいいねを乞食している
詠み人の顔や姿を知らねども作者を想ひ月に酔う夜
いいねとは たぶん「聞いてる」 の合図だね 境界線は 踏み込まぬやさしさ
かわいいねだけですべてを許されて退屈してる猫だって居る
ラジオより好みの曲の流れれば思わずニコリ親指立てる
今此処に在る歓びの光に満ちた人生後半面白
老夫婦仕切るルールは不等式 昨日の優劣今日は逆転
公園の落ち葉を集める妻の背に 午後の木漏れ日そっと影さす
妹の七つの晴れ着にお兄ちゃんそっぽを向きつつぽそりと「いいね」
ささやかな幸せひとつ見つけたら迷わず送る心の「いいね」
年老いた 夫婦の頭上で 舞う桜 来年もまた 見ようねと言ふ
安青錦 戦禍の故郷離れ来て 痛む心に闘志みなぎる
コメントのいいねに追随せんとしてスリーセブンで押す手が止まる
入選は人物描いた自閉の兄 微笑みながら泣く妹らよ
この風を気持ちいいねと言っていた君とは鳥になれる気がする
かわいいね 君の笑顔が眩しくて 僕のこころも晴れわたるかな
毎日の母の料理に感謝して心の中で「いいね」を付ける
スーツ買う よく似合いいいね 褒められる 幸せ気分 仕事がんばる
訃報だと知らずにいいねした記事を書いたのが昔の恋人で
本当は伝えたいこともっとあり書けない思い込めてぽちっと
手鏡にうなずく化粧恋ひとつ
魅せて解ける浮世の遊戯
朝起きてマジックアワー綺麗だとその日の気分いいねと思う
あの人は感じがいいねで一致して繋がるご近所連帯感
関心のなかったはずの大菊にいいねと園芸欲など沸いて
ハシビロコウみたいな彼がさよならの歌にはいいねだけつけてくる
目覚めたる二時に「いいね」の返信の届きてかなたに灯台はある
星座盤に目を細めたら〈いいね座〉とか見えるほどには毒されている
「このことは二人の秘密にしておこういいね」と言って指切りをする
運命の全てをいいねと受け入れるツァラトゥストラの如く生きたし
孫の指 いいねを連打 わからずに
スマホを持って 親の真似して
自撮りして原形消えたイタい写メ他人にいいねを乞食している
詠み人の顔や姿を知らねども作者を想ひ月に酔う夜
いいねとは たぶん「聞いてる」 の合図だね
境界線は 踏み込まぬやさしさ
かわいいねだけですべてを許されて退屈してる猫だって居る
ラジオより好みの曲の流れれば思わずニコリ親指立てる
今此処に在る歓びの光に満ちた人生後半面白
老夫婦仕切るルールは不等式
昨日の優劣今日は逆転
公園の落ち葉を集める妻の背に
午後の木漏れ日そっと影さす
妹の七つの晴れ着にお兄ちゃんそっぽを向きつつぽそりと「いいね」
ささやかな幸せひとつ見つけたら迷わず送る心の「いいね」
年老いた 夫婦の頭上で 舞う桜 来年もまた 見ようねと言ふ
安青錦 戦禍の故郷離れ来て
痛む心に闘志みなぎる
コメントのいいねに追随せんとしてスリーセブンで押す手が止まる
入選は人物描いた自閉の兄
微笑みながら泣く妹らよ
この風を気持ちいいねと言っていた君とは鳥になれる気がする
かわいいね
君の笑顔が眩しくて
僕のこころも晴れわたるかな
毎日の母の料理に感謝して心の中で「いいね」を付ける