・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
別腹とデザートのごと毎食後 皿に並べて薬膳の宴
ワクチンを 打ってかかった インフルも お薬代は 安くもならず
主役では本当にない薬味たちかつては苦く今はおいしい
秋の夜はなぜか心が寂しくて ふと立ち止まる薬屋の灯り
刻まれてゐるのだきみも救急車みたいな薬箱だつたことも
「副作用:悪夢」と記されてる袋 キツい薬を誤魔化す糖衣
実験室の薬品壜に輝ける冬の日射しの弱る夕暮れ
雪のような白い丸薬飲み下し冬の景色をずっと見ている
赤チンを 塗った日の事 もう昔 体育祭の 常備薬
薬指 目立たないけど 必要だ 君と僕とは 一心同体
合唱コン前日夜に万能薬龍角散を喉にぶちかます
朝食後風邪の薬を飲み忘れ夜に二錠で何とかなるか?
猜疑心強い私は薬嫌い 葛根湯には助けられるが
悲しみの薬なるかな懐メロに頭上の雲の取り払われて
楽曲の含む微量の毒薬が心の弦をまた掻き鳴らす
一服の鎮痛薬が浮腫を呼ぶ 醜い顔でいなす痛みよ
オブラートに包んだ君の劇薬が じわりと効いて息ができない
人の左薬指の指輪を見ても今はもう羨ましくない
薬局で俺の薬をそろえてる 猫背の彼女にちょっとほれてる
道端に薬草になる草があり 摘んでは干してた昭和の昔
知ってたら教えて欲しいロキソニンで心の痛みも止まりますかね
こんなにも薬のならぶマツキヨで誰にも頼れない夜に居る
紅葉と 夕闇の月 眺めをり 浸かる薬草の湯の 休日
これはおくすりだよ 食べ過ぎるなよと 祖父から貰ひぬ マーブルチョコ
保健室 養護教諭に 一つ問う 恋の薬と 依存の強さ
痛み止め飲んでも効かぬ胸のなか胃薬飲めば有明に月
恋しけれ 熱き想ひに 身も焼かれ つける薬も なかりけるかな
何らかの薬にたよる毎日を受け入れており これも老化か
毎食後、就寝前の服薬に支えられたる我の日常
嘘ばかりついた舌に置く薬しずかに世界は元の色へと
別腹とデザートのごと毎食後
皿に並べて薬膳の宴
ワクチンを 打ってかかった インフルも お薬代は 安くもならず
主役では本当にない薬味たちかつては苦く今はおいしい
秋の夜はなぜか心が寂しくて ふと立ち止まる薬屋の灯り
刻まれてゐるのだきみも救急車みたいな薬箱だつたことも
「副作用:悪夢」と記されてる袋 キツい薬を誤魔化す糖衣
実験室の薬品壜に輝ける冬の日射しの弱る夕暮れ
雪のような白い丸薬飲み下し冬の景色をずっと見ている
赤チンを 塗った日の事 もう昔 体育祭の 常備薬
薬指 目立たないけど 必要だ
君と僕とは 一心同体
合唱コン前日夜に万能薬龍角散を喉にぶちかます
朝食後風邪の薬を飲み忘れ夜に二錠で何とかなるか?
猜疑心強い私は薬嫌い
葛根湯には助けられるが
悲しみの薬なるかな懐メロに頭上の雲の取り払われて
楽曲の含む微量の毒薬が心の弦をまた掻き鳴らす
一服の鎮痛薬が浮腫を呼ぶ
醜い顔でいなす痛みよ
オブラートに包んだ君の劇薬が
じわりと効いて息ができない
人の左薬指の指輪を見ても今はもう羨ましくない
薬局で俺の薬をそろえてる
猫背の彼女にちょっとほれてる
道端に薬草になる草があり
摘んでは干してた昭和の昔
知ってたら教えて欲しいロキソニンで心の痛みも止まりますかね
こんなにも薬のならぶマツキヨで誰にも頼れない夜に居る
紅葉と 夕闇の月 眺めをり 浸かる薬草の湯の 休日
これはおくすりだよ 食べ過ぎるなよと 祖父から貰ひぬ マーブルチョコ
保健室 養護教諭に 一つ問う 恋の薬と 依存の強さ
痛み止め飲んでも効かぬ胸のなか胃薬飲めば有明に月
恋しけれ 熱き想ひに 身も焼かれ
つける薬も なかりけるかな
何らかの薬にたよる毎日を受け入れており これも老化か
毎食後、就寝前の服薬に支えられたる我の日常
嘘ばかりついた舌に置く薬しずかに世界は元の色へと