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夜がくる また夜がくる 夜がくる 陰気な部屋で さみしい夜が
カーテンもせぬ間に夜が立ちこめて師走の部屋に点けるともしび
夜の街の柔き腹部を蒼白くつらぬき通る高速道路
天文台 夜を過ごしたあの日々を よすがとするを君は知らない
悲しみに耐えられそうにない夜は月と星たち眺めて眺め
真夜中に大人が童心取り戻し子供に内緒でおもちゃで遊ぶ
一人歩む蝙蝠(こうもり)傘の内側で完成される本当の夜
この夜があと百時間続くなら明日の期末は満点だろうに
ふと夜に自分の人生考えて結論出ずに朝を迎える
ホームにて別れの電車見送った 恋の終りを告げられた夜
[どうしよう]この言葉だけ繰り返し うつむき歩いたリストラの夜
幾つもの夜と君の言葉を超えてたどり着いた砂漠のオアシス
お疲れと 君から届く メッセージ スマホの光 夜道を照らす
鈍色(にびいろ)に染(そ)む 帰路の坂 屋根を越へ 黄金色(こがねいろ)の十三夜 煌めく
冷雨(れいう)の夜 アスファルト 照らす街灯 信号機の彩なす反射光
冬の夜はエアコンのみが囁いて温き息吐き寂しさ飛ばす
鈴虫の歌のみ響く 十六夜(いざよい)の夜半のベランダ 眠らぬ夜景
見上げれば何億光年続く宇宙(ソラ) 夜もこのまま続けばいいのに
昔ほど夜が怖くはなくなって 丑三つ時に 一人歌詠み
眠れずにミルク温め束の間の闇夜に浮かぶ月と思い出
標(しるべ)なき 朧の夜の獣道 先行く我の影追いかける
めいめいのおはこ飛び出す宴会は 紅葉舞い散る草津温泉
澄みし夜に 立ち出でてみれば 夜半(よは)の月 君や何処(いずこ)に 想ひけるかな
世に明けぬ 夜は無きやと 申せども 涙くれにし 光見えねば
鯉の群れ水しぶきあげ餌を喰む その大きな口想う怖い夜
夜になり ネオンが光る 街並みが 溶ける二人の 影を照らした
何一つ決められぬまま夜が来てテーブルの上冷めたコーヒー
香る湯を アゴまでつかり 目を閉じて 切なさ募る 別れの夜に
夜明け前ふと目が覚めて外見れば東雲の空また朝が来る
口癖のように使った「また明日」その「また」に溶けてゆく夜空
夜がくる また夜がくる 夜がくる 陰気な部屋で さみしい夜が
カーテンもせぬ間に夜が立ちこめて師走の部屋に点けるともしび
夜の街の柔き腹部を蒼白くつらぬき通る高速道路
天文台 夜を過ごしたあの日々を
よすがとするを君は知らない
悲しみに耐えられそうにない夜は月と星たち眺めて眺め
真夜中に大人が童心取り戻し子供に内緒でおもちゃで遊ぶ
一人歩む蝙蝠(こうもり)傘の内側で完成される本当の夜
この夜があと百時間続くなら明日の期末は満点だろうに
ふと夜に自分の人生考えて結論出ずに朝を迎える
ホームにて別れの電車見送った
恋の終りを告げられた夜
[どうしよう]この言葉だけ繰り返し
うつむき歩いたリストラの夜
幾つもの夜と君の言葉を超えてたどり着いた砂漠のオアシス
お疲れと 君から届く メッセージ
スマホの光 夜道を照らす
鈍色(にびいろ)に染(そ)む 帰路の坂 屋根を越へ 黄金色(こがねいろ)の十三夜 煌めく
冷雨(れいう)の夜 アスファルト 照らす街灯 信号機の彩なす反射光
冬の夜はエアコンのみが囁いて温き息吐き寂しさ飛ばす
鈴虫の歌のみ響く 十六夜(いざよい)の夜半のベランダ 眠らぬ夜景
見上げれば何億光年続く宇宙(ソラ)
夜もこのまま続けばいいのに
昔ほど夜が怖くはなくなって
丑三つ時に 一人歌詠み
眠れずにミルク温め束の間の闇夜に浮かぶ月と思い出
標(しるべ)なき 朧の夜の獣道 先行く我の影追いかける
めいめいのおはこ飛び出す宴会は
紅葉舞い散る草津温泉
澄みし夜に
立ち出でてみれば 夜半(よは)の月
君や何処(いずこ)に 想ひけるかな
世に明けぬ 夜は無きやと 申せども
涙くれにし 光見えねば
鯉の群れ水しぶきあげ餌を喰む
その大きな口想う怖い夜
夜になり ネオンが光る 街並みが 溶ける二人の 影を照らした
何一つ決められぬまま夜が来てテーブルの上冷めたコーヒー
香る湯を アゴまでつかり 目を閉じて
切なさ募る 別れの夜に
夜明け前ふと目が覚めて外見れば東雲の空また朝が来る
口癖のように使った「また明日」その「また」に溶けてゆく夜空