
2022-08-19


ボツボツと傘の雨音楽しくて気づけば顔も「へんないきもの」

忘れじと 時ゆきにけり 白羽根を けふかぎりの わが身なるとも

細すぎる手首に傷が増えるたびエゴと愛とで泣きそうになる

この恋にキリトリ線を入れておく引きちぎられた時の保険に

Googleの検索欄に君の名を打っては消してまた打っては消して

君は星 はたから見れば眩くて触ると分かるでこぼこの傷

屋根のない青空に弱音を吐く独りになる許可をもらうために

蚊の羽音が聞こえて明かりをつけた青春が終わったことを知る夜
