
2022-11


いつの日か終わりにしよう その「いつか」が 今日になっただけ。それだけなんだ。

時雨る夜君が向かえに来てくれる傘を一本小脇に抱え

雨垂れの音は時雨か暗くなり人もまばらな街に降りだす

今晩はあなたの声が聞けなくて 安直すぎるだろうけど「寂しい」

大声で「川の神様どいとくれ」子等は並びて小便飛ばす

綺麗だと言われ抱かれてもいぶかしい 胸の傷ちゃんと見てないくせに

他人のね、車のドアを、間違えて、開けてしまったよ、無言でガン見

あなたから通知が2件 開かずに幸せを噛みしめている夜
