母の手に引かれ歩いて時を経て 母の手を引く黄昏れの路
題『母』 にて
ゆらゆらと 風に光が溶け込んで 暖かい春を待つハルジオン
題『温・暖』 にて
雨よ風よ 泣かせてよ この恋は 最初で最後 二度とないから
題『泣』 にて
真夜中に鳴った着信すぐ切れて 忘れたはずの名前が光る
題『着』 にて
夕暮れの赤が好きだと言っていた あの日の君が今は遠くて
題『日』 にて
どこまでも二人一緒と走り出す 列車と夢と片道切符
題『どこ』 にて
バレンタイン普段は食べない高級なチョコレートを買う自分のために
題『チョコ』 にて
公園で見知らぬ犬と肉まんを分けて食べつつ故郷を想う
題『自由詠』 にて
石畳 途切れて惑う別れ道 どちらが先に背を向けるのか
題『石』 にて
ルージュ変え髪を短くしたことを気づかないふり恋の始まり
題『短』 にて
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