歩くのが不自由な人じっと見る自分に気付く淋しき夕暮れ
題『歩』 にて
夕焼けの色が今日は儚くて少し淋しい西向きの窓
題『自由詠』 にて
咲き満ちる春の花々憂い去り今が一番と思える風景
題『花』 にて
白き花心の淀み浄化せり束の間なれど春の祝福
題『花』 にて
苦手だった書道いくつも練習し銀賞もらったあの日の教室
題『書』 にて
帰らざる日々と知りつつ思い出す逝きたる兄と過ごした月日
題『帰』 にて
おおげさに少しの雨に傘をさす体弱いと言い訳などして
題『雨』 にて
同級生が市会議員に当選し君呼びするをはばかる我ら
題『君』 にて
嬰児のあまりの軽さ儚さよ友は母の顔になりゆく
題『軽』 にて
日めくりを1枚めくるルーチーンこの一枚の時間の重さ
題『日』 にて
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