真上から青い地球を眺むれば紅蓮の炎に蚕食 (さんしょく) されて
題『上』 にて
答えてよ 何も言わずに 去る人の 残した影が 消えゆく前に
題『答』 にて
あの月が この悲しみを飲みほせば 街の灯りも違う気がして
題『飲』 にて
あの星は どこまで流れていくのだろ 思いは馳せて儚く消えて
題『星』 にて
自由など この世の中に あるものか 見えない鎖 哭く人の群れ
題『自由詠』 にて
かおる風 ささやく木々と あたたかな 光に遊ぶ みどり子と君
題『みどり・緑』 にて
地図を手に 斑鳩の里 法隆寺 春告げ花に 想い人見ゆ
題『法』 にて
透明な雫が指に絡みつく あの日の夜を思い出すたび
題『色を読み込んで』 にて
物語 創れど創れど 行きつくは かの面影に かの月影に
題『語』 にて
不確かで 定かでないもの 求めてる 私は金魚 水槽の中
題『定』 にて
コメントをもっと読み込む