最高の仲間を照らす夕焼けはこの夏一の茜色して
題『最』 にて
胎内できみが初めて蹴った日の忘れられない小さき足跡
題『足』 にて
生垣にふたつ連なる槙の実を摘めば遥かなふるさとの秋
題『生』 にて
ゆっくりと薄紅(うすくれない)の光射す眠れぬ夜を過ごす部屋にも
題『部屋(テーマ詠)』 にて
校庭に全校朝礼声響き一週間の始まり告げる
題『朝』 にて
書き慣れぬあなたの苗字ぎこちなく礼状綴るお祝い返し
題『書』 にて
あの時の忘れられない悔しさが私を変えるきっかけでした
題『きっかけ(テーマ詠)』 にて
新しく買ったスカート一番に見せたい人はもうパパじゃない
題『一』 にて
ふるさとの母を想いて糸を巻く冷たい雨の降る月曜日
題『自由詠』 にて
紺色の上着一枚重ねれば大人に見える秋の教室
題『上』 にて
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