突き進む船が作りし白き道 離れた岸へ遠く伸びて
題『遠』 にて
レースのカーテン越しに午後の光 受けた私は透明になる
題『透明』 にて
雨後の空澄んだ光差す公園で ツグミの群れは水浴びをする
題『水』 にて
お互いに相手の愚痴を言うけれど なんだかんだ仲良い両親
題『夫婦』 にて
颯爽と道を駆ける春疾風 花びらが舞う 季節は進む
題『風』 にて
待ってまだヘアアレンジが出来たかも 来る後悔は切る直前に
題『髪』 にて
しとしとと春の長雨降る朝は 街ゆく人々 みな黒纏う
題『自由詠』 にて
真新しい白いブラウス着て散歩 春の陽受けて光るクロッカス
題『新』 にて
本物より価値があるのは思い出の 駄菓子屋にあった おもちゃの指輪
題『指』 にて
こんにちは!犬です!撫でて!と舌を出す 初対面の毛玉リード引っ張られ
題『犬』 にて
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