雨後の街 架かる虹の橋を渡り 君のいる浜へと導かれ
題『空想(テーマ詠)』 にて
理由などなく まだ君を想う夏 素っ気なくとも 全ての君を
題『全』 にて
純白の薄雲に紛れてもなお 夏の朝を見守る残月
題『白』 にて
会えぬまま 半年振りの 夏の宵 もらう君のメールに 心燃ゆ
題『もらう』 にて
夏虫の寝静まる 短夜(みじかよ)ひとり 寝付けぬまま 星空眺むる
題『空』 にて
バスの揺れ まどろみて見ゆ 泡沫(うたかた)の夢 想い人 ひとときの幸
題『泡』 にて
静寂(しじま)なる夏の星座に重なりて 賑やかな花咲く祭りの夜
題『花火(テーマ詠)』 にて
終わる恋 好みの色に染めし髪 違う私になれる気がして
題『髪』 にて
ベランダの柵に凭(もた)れて 夕涼み 薄紅色に染まるすじ雲
題『自由詠』 にて
新月の夜半 シトシトと歌う雨 一首詠み 今日におやすみ言う
題『歌』 にて
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