古書店の角を曲がれば夕焼けが疲れた心ほのかに染めて
題『角』 にて
街角で失くした恋は野良猫が咥えてどこかへ消えたそうな
題『角』 にて
こんな夜は あなたが残した バーボンを 紅茶に入れて 夢に酔いたい
題『自由詠』 にて
左手に「星めぐりの歌」右の手で銀河をつかむ触れ合うために
題『自由詠』 にて
図書館の窓の景色に桜風 最後にふたり見たのはいつか
題『自由詠』 にて
もう少し優しくしてよ吹く風よ やっと開いた花びらゆれて
題『自由詠』 にて
暖かな日差しを浴びて 行くあてのない人を待つ 駅裏ベンチ
題『自由詠』 にて
人間の弱さと強さと真実をバンクシーは描くビルの壁
題『壁』 にて
街灯の光りの壁の中だけで虫も恋も生きているのかな
題『壁』 にて
人はみな見えない壁の内側で もがき苦しみ迷いさまよう
題『壁』 にて
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