
た


しっかりとした眠りから覚めたならなんてクリアなクリアな世界

蝉しぐれ熱気いや増し狂乱の”ええじゃないか”と歌うみたいに

祖母の作った南瓜のカレーはあまくって量がおうくて珍しかった

どすこいと恋を受け止め夏の場所ありがたいやらはてなのマーク

「申し訳ございません」をさっきまで言ってた部屋を西日で洗う

みんなからひかりをもらうしあわせなわたしもだれか だれかのひかり

六月に亡くした臓器 そのばしょにきっとなにかがやどっているの

あぁ、きっとわたし、誰かの特別になりたいのだと気づいた秋夜
