芒野予麗

ありがとう唱える度にうたたねす赤きワゴンの走る夢見て

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恋子

恋の字の時に冷たく鋭くてグサリと刺さる時に快感

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平見翠玉

我は愛を探していたが我には掴めなかったこの手のひらに

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平見翠玉

熊野灘ただ時間が過ぎてゆき海の青さを忘れていた

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さくら大根

猛暑から夜は雨ふり涼しくて今宵はふたりビールで潤う

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澄水

〈信〉あらば向こう側へと突き抜ける生死を超えた向こう側へと(訂正)

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恋子

情欲もむしり取られて場末川恥でこさえた性霊流し

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恋子

はしたないそんな気もする恋のめり鼻緒が切れりゃ裸足で駆ける

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澄水

空蝉の諸行無常の此の世かな羽化をしたなら浄土へ往かん

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澄水

あらば向こう側へと突き抜ける生死を超えた向こう側へと

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