秋鵠空(さとあき)

蛾の焦がる 彼の焰の蛾 夜一夜と 火よ蛾の緒の火 逃る加護の蛾

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秋鵠空(さとあき)

雲送る岳(タケ)包み雨 問ひのみの一目編みつつ気怠く重く

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クルクルバニー

熱くなれ 命の限り 燃える程 一生懸命 したいからする

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袴田朱夏

やわらかな漸近線が一秒ののちに雀となりたる地面

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アゲハ

目を閉じて耳をすませばサイレンのきょうも一件の腹上死あり

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アゲハ

目を閉じて耳をすませばサイレンがきょうも一件の腹上死あり

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尾崎飛鳥

キスマーク一日経てば消えてゆく記憶もきっとその程度のもの

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尾崎飛鳥

TODOリストの一番上に永遠に鎮座している「歯医者へ行く」

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紺野水辺

空を見ることができない日のために花の名前を一つ教える

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クルクルバニー

最近は 生きちゃいないさ ボロボロさ まだまだ地獄 初めの一歩

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