ろくろう

風たちて水子地蔵の風車ひとつ動けばつぎつぎ回る

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ろくろう

晩酌を済まししテーブル小女子の目玉ばかりが皿に残れり

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澄水

三角の城山は父なだらかな二子山母池に映って

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澄水

城山と二子山とに見守られ我は育った山が古里

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パパ猫

うまいうまいと父の手料理平らげる 母のない子に愛しさ溢るる

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みゆきち

道の端ぞろぞろぞろと子らがゆく 走るわたしはそろりそろりと

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ふくすけ

心とは年をとらないものなのか あの子を今でも好きだなんて

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パパ猫

「友達と鬼ごっこして遊んだよ」愛こみあげる二十歳の我が子に

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澄水

重力に逆らう君の胸の線その美しさみどり子のもの

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みゆきち

この道は母の来た道 この道は子の辿る道 メルクマールになったらいいな

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