宵闇

蜘蛛つまむ手は小石ではないものを初めてしったみたいな振動

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平見翠玉

無職から非正規職となりて小さな一歩踏み出した夏

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澄水

山あれば山を観るなりエベレスト登れなくても小山の姿

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澄水

山椒は小粒であってピリ辛で七味を振って出れば嬉しい

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カンナ

捨てきれず小袋手にし吹いた風気のせいだろうな一瞬優しく

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澄水

さみだれを縫って散歩す水音と何時も一緒に小川に添って

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澄水

柿の葉の緑濃くして小さき実落ちていること我は痛めり

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澄水

道端の萩は小さな花咲かせ私も強く生きねばならぬ

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パパ猫

洗濯するの好きなのです。でも空が小さくなるから悲しいのです。

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パパ猫

木漏れ日の落ちる小道に風吹けば光と影がころころ遊ぶ

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