クルクルバニー

ちっこいな 人の器は 手の平に 乗せて零れる 小さな茶碗

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藤瀬こうたろー

黒々と影も雄々しき八ヶ岳見上げる我は小さきを知る

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屁の河童

二つ目になれないからと落語家の夢諦める一つ目小僧

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羹鱠

雪もふり 小春に咲き出 山茶花の 香る暦を ときと思ふや

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未来

不意に来る小さな小さな優しさに連れ戻される帰りたいのに

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優花凛

中小の名月見上げ君去りてひと月と知る 時過ぎる早さ

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碧いしじ

朝露の涼しげ風に膝小僧 冷えてしまうの 覆い隠した

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塩本抄

海沿いの道を選んで帰るとき小さな輪廻から解脱する

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雨露

夢を見る 打ち寄せ返す波の間に ゆらり佇む小さな小舟

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雨露

忘却は幸福なのだとあなたは言う 白い小壷をそうっと撫でて

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