一色凛夏

ありふれた人生である靴下を今日は右から履いてみる朝

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未分類

霜月に一輪残す紫陽花に だからなんだよ!悪態の朝

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鶉野風信子

日の出さえ出ぬ朝目覚め外に出る静かな街に娘とふたり

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森山緋紗

水墨のようなる眠り此処からは朝の岸までひとりで泳ぐ

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三田さくら

退屈を朝晩二錠飲んでいる胃が荒れぬよう涙も二錠

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光恵

朝早くドリップコーヒー飲みながら吾子の寝息にホッとしている

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梅鶏

「朝定は今日からフィッシュバーガーに変わりました」と貼り紙一つ

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ひなたのさくら

若さとは朝夕の渇き 若さとは無防備ゆえの愛おしい傷

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宇祖田都子

犯行の一部始終を凝視して朝を迎える防犯カメラ

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六浦筆の助

八時間寝ても眠れず朝の吾は重くて立てぬマリオネットで

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